第54回百万石茶会・時雨亭での遠州流のお茶会

昨夜、深夜の2時頃に床に入ったのに、普段の日より早い目覚め。

これはどうも、百万石茶会に行ってきなさいと誰かが語っているみたいで、日曜日の最初の予定は遠州流のお茶会からです。

 

 

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店のこともあるもので、急いで支度をして遠州流石川支部の会場になる時雨亭に向かうことに・・・

 

爽やかな風が通り、少し日差しが強い感じがしますが、とても良いお天気です。

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百万石茶会は、二日間に渡り7つの茶席で、薄茶席とお煎茶席が設けられていています。

つまり14の流派が、決められた会場でお点前を披露してくださるわけですが、そのおもてなしは「大寄せ」といって、大勢の人を招き入れて行う茶会です。

 

 

時雨亭は兼六園内にあり、いつでも立ち寄れる石川県の観光名所なのに、こうして園内に入るのは何年振りでしょう・・・

 

緑に包まれた静かな環境に心が落ち着きます。

 

受付を済ませ会場の中に・・・

最初に私の姿に気付いてくださったのが竹内先生でした。

 

ご挨拶を交わし、待合(まちあい)席へご案内されると沢山のお客様が・・・

 

お母さんが習っていた教室なだけに、失礼があっては妻に申し訳が立ちません。

そんなことを思いながら周りを見渡すと、男性が私以外に一人しかいません。

 

不吉な予感がします。

ドキドキしはじめてきました。

 

というのも、お茶の世界は年齢に関わらず、男性は正客(しょうきゃく)に座るようにと勧められます。

正客とは、上座に座り、招かれた客様を代表して主催者側と会話を交わす役で、お軸や茶道具のことについてもお尋ねをするという責任のある立ち場にあります。

 

一席目が終わり、次は私達です。

 

なだれ込むようにして席に座ると、周りから「男性は前へ」との声。

私よりご年配の男性がいてくれて助かりました。

私は正客の次になる次客、つまり2番目に座ることとなりましたが、それでもドキドキです。

 

 

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妻と共に勉強していた人達がおもてなしをしてくださいます。

 

そして、つい考えてしまうのが、ここにお母さんがいるはずだったのに・・・

寂しさがこみあげてきますが、どうしょうもありません。

 

緊張と寂しさ、そしてお仲間のお顔を拝見することができた安心感など、複雑な思いでお抹茶を頂戴してまいりました。

 

全員が薄茶を呑み終えると、次はお道具拝見です。

皆さんが席を立ち ざわざわし出すと、緊張が解かれ普段の自分に戻れた気がします。

 

 

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茶道具より外の庭がとても気になってしかたありません。

縁側があって庭とは、なんと風情のあることか・・・

 

 

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しばらくの間この庭を眺めていたい、そんな気分にさせられます。

雨が土をしめらせ、緑がしっとり濡れた梅雨時の風景も素敵でしょうね~

 

これが日本という感じを満喫することができました。

そして、

急いで店に戻る私でした。

 

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