10月の催事に加賀友禅を結び付けた訳・「神無月展情報№3」

ニュースで台風が石川県を直撃するような報道がありましたが、午前中雨が降っただけで、午後からは穏やかな曇り空。

 

台風を感じれるものはなにひとつなく、有難い土地であることに改めて感謝しております。

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親しくさせていただいている職先で、加賀友禅の秋物が発表されました。

 

10月の催事「神無月展」にて、加賀友禅を違った角度から紹介したいと計画していて、その情報収集も含め朝一番にお邪魔してきました。

 

訪問着や色留袖など、どの品も作家さんの力作ばかりで、色の使い方や模様の描き方など、優雅な気持ちで拝見してまいりました。

 

 

着物の業界、特に手描きの友禅になると「秋柄」を発表するというよりかは、この秋に焦点を合わせ、新しい作品を作り上げたという感じで、作家さんの特徴を生かした着物を秋に発表するという意味合いが、「秋物発表」になっているみたいです。

 

なので、桜の花のように春の季節柄もあったりして、幾人もの作家さんの腕を見比べる意味でも参考になる会だと、私は捉えております。

 

こうして、ここに発表された加賀友禅は、京都の問屋さんや、地元も専門店さんが注文を付けて行く訳ですが、中には誰からも選んでいただけなかった作品もあるのではないでしょうか・・・

(私の勝手な想像です。)

 

仮にそうだとしたら、厳しい世界だと思いませんか・・・

だって、数か月かけて新しい作品に取り組み、業界関係者に発表したものの、誰にもに認めてもらえなかったとなると・・・

考えるだけで寂しくなります。

 

立場は違いますが、このような経験を幾度となく味わっているだけに、弱者の気持ちを考えてしまうんですね~

 

この加賀友禅もバブル期の勢いはスッカリ影を潜め、「作れば売れる」時代から「作品の質」が問われる時代に入っている気がしています。

その意味では、数多く存在している友禅作家さんの戦国時代と言えるのかもしれません。

 

私からしてみればカジュアル的な着物が少ないことが、流通を鈍らせていることもあるのではないかと考えていますが、とは言っても、消費者に一番近い小売店さんが、加賀友禅の魅力を伝えて来なかった事が、業界を苦しめることは事実。

 

これからどうしたいいのか・・・

これがとても難しくてね~

 

そのようなことを考えていた時に、加賀友禅作家・東藤肇さんとの出会いがありました。

 

自分の店で何か面白いことが出来るかもしれない・・・

出会いは私の心を付き動かし、10月の催事の打つ合わせも含め、新作発表会の場に身を寄せ、アイディアを探していた私です。

 

 

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会場で目にした東藤先生の染め帯です。

 

担当者から「加賀友禅作家・東藤親子展」もいいのではないかと提案をいただいていますが、何かが足りません。

 

いろんな情報を整理し、オリジナリティのある会にしたいと考えていますが、立ちはだかる壁が大きくて・・・・・

どうなることでしょう・・・。

 

 

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古布で作られた「福ストラップ」が入荷しました。

何故「福」なのか・・・

 

その理由が裏に描かれているのでご紹介してみます。

 

 ★福よ来い来い「招き猫」

右はお金を・左は人を。

八百万の良い物(事)を招きますので、招いてもらったらつかんで掴んで離さないこと!

 白:色々な福を招きます。

 黒:厄を除け、家内安全。

 赤:病を除けます。

 黄:金運を招きます。

 

 ★目指せ!聞き上手「うさぎ」

耳の長いうさぎさん。

人の話を注意深く聞いて、的確な情報をキャッチ。

その後はぴょんと飛躍!

学業やビジネス、家庭円満にも効果あり!

 

大きさは4㎝弱の形のものですが、古布を使っている事のありお値段は1、680円。

割高かもしれませんが、売れているそうです。

 

福を呼ぶ解説を加えた商品プロディースが、買い手の心を掴んだのかもしれませんね。

 

 

とことで、台風のお蔭で一気に涼しくなりました。

これで秋支度を考えるお客様が増えるといいのですが・・・

 

物事全ていいように解釈して、明日も頑張るか~

「福ストラップ」と同じで、「気持ちの力」が目の前の環境を変えて行くのかも・・・。

  

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