来週から始める2009年・「卯月展」の看板が店頭に立ちました。
そして今日から会場の準備です。
売り場を広げ特設会場作りからですが、今日は私一人。
畳も入り黙々と後片付けをする一日でした。
昨日とは一転して地味な仕事に口説きたくなりますが、この過程を済まさないと前に進まないんですね~
毎回のことですが大掃除をするようなもので、根気のいる仕事です。
今回の会のテーマは「感動のコーディネート」。
お客様のお見立も含め、商品ディスプレーも他店とは一味違うコーディネートの技をご覧いただこうと考えています。
しかし、そのような抽象的なことを言っていても、お客様には理解し辛いところがあるかもしれません。
そこで、もっと簡単に会の中で楽しんでいただこうと考え、「きもの遊びコンテスト」を開催することにしました。
このコンテストは、会期中の4日間、店内に街着の着物をテーマに10組の着物と帯をコーディネート致します。
ご来店のお客様にそのコーディネートを見ていただき、魅力を感じた装いを一組えらんで、投票してもらおうと考えているんですよ・・・・・
このコンテストはお取り引きが有る無しにかかわらず、この店に来ていただければ誰でも投票が出来ます。
そして、全投票数の中から抽選で10名様にお食事券かコシヒカリ5kg、いずれかお好きなほうをプレゼントしようと思っています。
私は地域の皆さんが、どのような街着の着物を好まれるかを知りたいということもありますが、着物というものは合わせ方だ表情がガラリとかわることを知っていただきたいんですね~
それに、この店を応援してくださっている仕入れ先の、商品のこだわりとセンスも知って欲しい思い、企画したものです。
それを私がプロデュースします。
この店をこの地で営んで4月13日で15年になります。
展示会をするとなると記念催事と安易に考えたくなるところですが、私にはそれがシックリこなくて悩んでいた時期がありました。
30年近くお取り引きをしているお客さまもいれば、つい最近お買い物をして頂いたお客様のいらっしゃいます。
私と出会った時期は違えど、どなたもこの店を信頼してお取り引きをしてくださっています。
その事実が私には大切で、店の歴史や節目というものはお客様には関係の無いことです。
むしろ、今日まで育てていただいたことを忘れないで、専門職に専念することが私の責任と考えています。
それがお客様へのお返しではないのか・・・・・
私はそう解釈し、今回の卯月展に取り組んでみました。
おそらく亡き妻も同じ考えだったと思います。
現実はそんなに甘いものでないことは充分承知していますが、
私が選んだ道です。
長年の経験で培ったものを、この会で生かすことができれば満足ではないかと・・・・・
会の見かけは平凡でも、中身は味の濃いものにしたい。
そう考え体を動かす私でした。