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早速午前中から、昨日仕上がった情報紙を持って外回り。
数件目のお客様の先で懐かしいお客様と出会があり、「元気にしている~・・・」から しばらく雑談になりました。
そこのお得意先は、妻とも仲良くさせてもらっていたブティックで、馴染みのお客様は洋服を探しに来ていたみたいでした。
オーナーは私にも気を使ってくれて、皆でコーヒータイムという運びに・・・。
(これが地域密着型の気取らないお客様との関係なんですね~)
和気あいあいとした中で、「久し振りに店にも遊びに来てよ~」と話すと、その方が私に向かって「店に行く用事がなくなった」というのです。
その意味を具体的に知りたくて尋ねてみると、求めていただいた品を一つ一つ、その時のエピソードも交えながら大切にして使っている様子をお話にならるではありませんか・・・
娘たちをとても可愛がってもらっていることが良く判り、それはそれは嬉しくなりました。
なのに どうして・・・私の疑問は続きます。
着物た帯、のれんやタペストリー、季節ごとの飾り物など、どの品も飽きがこなく満足していて、他の物が欲しくならないというのです。
その理由に喜んでいいのか複雑でしたが、ご主人が定年退職されたことや、一時の夢中になっていた時期ではなくなったことも背景にあるのだと思いました。
その中で、とても印象に残る言葉がありました。
それは、「何度か通っているうちに飽きがくる店が多い中、ふくしまさんの店はいつ行っても新鮮で、飽きさせない店になっている。それに商品が安心できるのも魅力。そこが素晴らしい・・・」
飽きのくる店と飽きのこない店、飽きる商品と飽きのこない商品。
商売人にとって、消費者心理を知る上でとても重要なキーワードで、その点に気を配れる店でありたいと感じたしだいです。
店に対するお世辞もあったと思いますが、私にしてみれば最高の褒め言葉を頂戴したみたいで嬉しく思いました。
お客様から好感を持っていただく事が、どれだけシンドイことか、普通に人には解らない世界だと思いますが、こうしたお客様の声を励みにできる自分が幸せに思えた時間でした。
もっと、もっと頑張らないといけませんね・・・。
今日は古典柄の着物をおしゃれにコーディネートしてみました。
縞柄の江戸小紋に、七宝に辻が花の絞り染めの名古屋帯を合わせてみました。
このコーディネートのポイントは、静かな色でまとめている事です。
帯の地色が若干明るいだけのことで、他は色のトーンも低く、似た色系統で合わせた大人の深みを感じるおしゃれ感があります。
正統派の方に受け入れていただけるのではないでしょうか・・・
正面もこのような感じで、静かにまとめてみました。
帯揚げはシルバー色の変り織りの無地で、遊びを帯締で表現してみたのですが、皆さんはどのような感想をお持ちでしょうか・・・
渋いですが通の着こなしって感じで素敵でしょ。
静かな色でアッサリとまとめる着こなし方、参考になれば幸いです。
店のBGMからバラードっぽい曲が流れてきました。
曲名は解りませんが、秋の空気にピッタリです。
食欲の秋、行楽の秋、他にもいろいろありますが、バラードの曲が似合うのも秋ではないでしょうか・・・
何処か人恋しくなる秋ですが、音楽を聞いて癒される事にします。
それでは皆さんお休みなさい。