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コンビニの前で、作業員らしき若者が数人でアイスクリームをかじっている姿を見かけましたが、30度近く気温が上がったのではないでしょうか・・・。
暑い一日となりました。
日に日に夏に近づいていますが、そろそろ夏の遊び方を考えてもいいのではありませんか。
旅行やキャンプ、海に山に、そしてお盆の里帰りなど、これからいろいろと詰めて行くのでしょうが、「浴衣で過ごす夏」もなかなか風情があって、考えてみてはいかがでしょう・・・。
そんなさりがないシーンに似合う浴衣を紹介してみます。
浴衣地の上に桐下駄を乗せてアップしましたが、爽やかでしょ・・・
三勝つさんというメーカーが染めた、こだわりの長板正藍染め浴衣です。
広げると藍の香がプンプン漂ってまいります。
この浴衣は江戸時代から伝わる技法で、4代目初山寛が染めた品ですが、量販店などでマネキンに着せているプレタゆかたとは、ま逆の浴衣といえるでしょう・・・。
そして、この染めのこだわりはこんなところにも表現されています。
両面を違った模様で染めている事です。
表にしたい柄をご自身が決めてから、オーダーメイドの仕立てをすることになる訳ですが、仕上がった浴衣をお召しになった時に、「袖口」や「おくみ」から表と違った模様がチラリ、ここに江戸の粋があるように感じています。
派手さは無いかもしてませんが、魅力的な大人の味を知ることができるでしょう。
このような藍染の浴衣で夏祭りや盆踊りに出向くのも乙なものです。
そんなシーンを考え、江戸好みの下駄を合わせてみました。
桐下駄 (L寸)・・・¥8400
長板中形 (リバーシブル浴衣地)・・・¥66、150 (綿100%・藍染)
伝統の技を重んじる竺仙さんの浴衣と似たところがある三勝つさんの浴衣です。
この浴衣地、市場には少ない商品だと思いますよ。
ところで、店の近隣にあるショッピングセンターの中にある「ゆかた売り場」とキモノ専門店さんの「浴衣の提案」を見てきましたが、どちらもターゲットは10代~20代で、お手軽な既製品浴衣の提案でした。
二つのショッピングセンターをはしごしましたが、同じようなコンセプトで、基本的な浴衣に対する考え方が、私の店の品揃えとはまったく違うものです。
向こうは、派手さを強調させた小物グッズを今の流行りのように演出し、花柄を中心としたリーズナブルな価格帯で、お手軽な既製品ゆかた。
私の店は、素材や染めにこだわった浴衣地を、魅力的にコーディネートして、お客様の体型に合った寸法で仕立てるという、急ぎが効きにくい提案。
どちらも指示してくださる浴衣層が沢山存在していると思っていますが、今日はどこの売り場にもお客様はいませんでした。
まだ夏モードに切り替わったいないのかな~
そんな焦りを抱き、次の調査へと向かった私です。
その行先は本屋さんで、雑誌から浴衣の提案を調べてみたくなり、3件の本屋さんを覗いてみました。
このようにして、いろんな角度から先の道を探り、そして経営に活かせたらと考えていますが、今年はどうなることでしょう・・・
「頭が痛い」、そのことを最後に申し上げて今日を閉じることにします。
では、お休みなさい。