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お盆休みが明けたというのに、店はいつまででもお盆休みのような状態でピリッとしません。
一年を通して8月は一番暇な時だと、割り切れればいいのだが、そうも言っていられないお家事情もあります。
何か新しい事にチャレンジしてみたい。
しかし、その新しい事が何なのか、探せ出せなくて一人で悩んでいるところです。
このような話は、どのような経営にも付いて回る永遠のテーマと言えるでしょう。
そして、誰もが考えるのがインターネットを活用した戦略です。
私もブログで新しいお客様との出会いを増やすきっかけに繋がってはいますが、その事ばかりに気を使って、魅力ある店作りの本質を見失っていないか問いかけることがあります。
例えば新しい商品開発とか、より深い地域密着の店作りなど、リピーター客が増える取り組みがこれからの大きな課題と言えるでしょう。
今の自分に何が出来るのか・・・
どの分野を変えて行ったらいいのか・・・
誰か教えてください。
私の口説きを書いてしまいましたが、今日は以前にブログで紹介した着物が再び問い合わせが入り、それを記事にしたいと思います。
それがこの商品です。
袖は長いことからお判りになると思いますが振袖なんですよ。
しかし市場にある振袖とはまったく趣きが違います。
着物の種類が紬であることと、模様がトランプ柄で、袖を短くすれば訪問着になるという商品です。
おそらくこのような着物を見た人はいないと思いますが、遠い南の土地の方から正確な色を知りたいとの問い合わせがありましてね~
この写真は黄色く映っていますが、ここに少しグリーン系の色が入った刈安色(かりやすいろ)に近い色をしています。
ここで考えてみたい事は、この着物が成人式に着られるかということです。
フォーマル着は染めの着物になると考えている方が多数派だと思いますが、昔、紬を黒留袖の染めた着物を目にしたことがあります。
その時は、とても衝撃的でなんでも有りなんだ~と思ったことを鮮明に覚えています。
確か25年近く前のことだったと思います。
それ以前にも、紬の訪問着などが市場に流通していて、新しいファッションというものは作り出すことに意味があるという考えていた時でもありました。
今では、当たり前のようにして紬の訪問着が店頭に並ぶようになり、それを手にしたお客様は柔らか物(染め物)の訪問着と同じようにして着用されるようになりました。
おそらくそのことを拒む方もいらっしゃると思いますが、お若い年代層になるにつれ、着物に対する価値観が変わってきているのではないでしょうか・・。
面倒な取り決めにはとらわれたくない、着物はおしゃれするもの。
表現の仕方が適当ではなかったかもしれませんが、おしゃれを競い合う時代が育ち始めたと言ってもいいでしょう・・・
浴衣にしても振袖にしても、この業界に入った時と比べると驚くほど進化しています。
取り扱う側とすれば、着物市場が小さくなっていることもあり、ニーズがある以上、否定ばかりしていられないというのも現実です。
話を基に戻しましょう。
私は成人式であっても、自分の個性を主張していいと考えます。
だって、着物はおしゃれするから面白いのです。
それが無くなってしまえば、若い世代は着物に袖を通したいと思わないのでは・・・
和装業界の方にお叱りを受けるかもしれませんが、洋服と同じで進化するするところにおしゃれが存在すると思うのですが・・・
誰も見たことのない、こだわりの振袖で成人式を迎えられたとしたら、それで満足。
素直な気持ちを表現すればいいのでは・・・
話は変わりますが、銀座で開催される着物の展示会の案内状が仕入れ先から届き、本日、案内状が欲しいという方にメール便で発送させていただきました。
余分に案内状を準備しているにで、希望される方はご連絡下さい。
それでは今日はこれで終わりにします。
お休みなさい。