お手紙で寄せられた着物相談・そして「ゴメンね・・・お母さん」

 しばらく続いていた秋晴れも私たちの生活から離れ、大地を濡らす雨が降る一日になりました。

小学校の先生をしている長女の学校ではこの日が遠足。

強い雨も降っていたので、生徒の気持ちを考えると可哀そうになります。

運動会も雨、遠足も雨。

一日違っていればという、天気のいたずらに心を痛めたことでしょう。

 

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それでは9月最後の投稿です。

 

 

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昨日、関東方面ににお住まいの方から、お嬢様の振袖写真を添えてお手紙で着物相談をいただきました。

 

店との出逢いはブログで、最初お電話でお嬢様に誂えた振袖に帯揚げなどがシックリこないので、ネットでいろいろ検索している時に、私の店の商品にたどり着いたことを話されていました。

そして、お嬢様の振袖に合った小物をて提案してもらえないかというご相談でした。

 

都会には数多い着物専門店が立ち並ぶ中でのご相談とあって、私に店にご相談をいただけるとは誠に光栄なお話です。

ところが、電話で事を進められるものでないことから、振袖の写真を送っていただくことにしたのです。

 

そして今朝、ご先方のお母さんからお電話が入りました。

 

届けてくださった4枚の写真を目の前にして、上品な仕上がりを望まれているのか、それともメリハリを利かせたコーディネートを望まれているのかをお話させていただいたのですが、相手の立場になって考えれば、その判断が難しいから相談をいただいた訳で、これからが私の仕事であることに気づかされた次第です。

 

そこで障害となるこのは、写真という動かない着物を前にして、合わせる色合いのさじ加減です。

 

例えば黄色系でも濁りの入った辛し系から明るいレモン系まで幅広い色があり、それを写真でキャッチボールすことで色の誤差が生じることも考えられます。

 

そのことを相談者は察してくださったのか、着物一式を送ってくださるとのことになったのです。

 

着物になったものを荷作りに慣れない方が、荷物を作って送るという作業は誠に面倒なことです。

だけど見立てをする側とすれば、目の前に着物や帯などがあった方が、自信を持ってコーディネートできるので、安心していただけるのではないかと考えています。

 

責任の重たい仕事ですが、それだけにやりがいのある仕事とも言えます。

相談者が、私の店に頼んで良かった・・・

そのような見立てが出来るよう、頑張りたいと思っているところです。

 

こうした相談が年々増えてきていますが、本来、見立てというものは双方のコミュニケーションがなければ、成りたたないものだと解釈しています。

 

その場で納得できない時には時間をいただくこともありますが、信頼の二文字がないとギクシャクして心が通わないものです。

そうなると、歯車が噛み合わなくなり後味の悪さだけが残るものです。

 

そう考えると、相談しやすいお店って 買い手が判らすとポイントが高いのかもしれませんね。

店側とすると、便利屋さんで終わってしまうこともありますが、関わり合いを持った方々がリピーターになってくださることを信じ、事に当たりたいと考えています。

 

 

今日は妻の月命日。

 

毎日妻を思い出してはつぶやいています。

それはお母さんがいなくなって気づくことがいっぱいあるからです。

 

例えば網戸の掃除、お天気のいい日に朝早くからタワシで洗ったいたよな~

今は・・・「ゴメンね・・・お母さん」

 

どんなに疲れていても夕食の支度と後かたづけをしてくれていたよな~

なのに自分はお母さんの身体を労わることもなく、テレビを見ていたよな~ 「ゴメンね・・・お母さん」

 

アメリカに住む妹のところに遊びに行きたいと言っていたのに、子供の身の回りのことや店の事もあるからといって、行かせてやれなかったよな~  「ゴメンね・・・お母さん」

 

3年も過ぎようとしているのに、謝らなくてはならない事が★の数ほどあることに気付かされています。

 

特に男って鈍感で、妻の気持ちを解ろうとしないところがあります。

もしかして、仕事という「隠れみの」で、ごまかしていたのかもしれません。

 

失って妻の苦労が解るなんて、自分は何者だったのでしょう。

 

世のお父さん方、妻に対して不満もあるかもしれませんが、もっと不満を持っているのは身の回りのお世話をしてくれている妻なんですよ。

 

恥ずかしいかもしれませんが、元気な間に感謝の気持ちを伝えてあげてください。

でないと、私みたいに後悔しますよ。

 

明日は或るグループの中に長女とその友達の入り、グループで白山登山をする予定なんですが、少し風邪気味なのと雨が気になります。

それも気温がグッと下がるようで、山頂近くは冬の雨風ということも考えられます。

 

夕食時、登山を諦めることも選択肢の一つにあることを話したのですが、彼女はどうすることでしよう。

心配です。

 

長々といろんなことを書いてしまいましたが、これでおしまいにします。

では、お休みなさい。

 

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