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私の店では「きもの再生」と言って、派手になった着物や、シミが取れない着物などを、染め替えをしたり、帯などの作り変えたりする仕事を行っています。
お客様にはとても喜んでいただいているサービスなんですが、このブログで紹介する機会が少ないことから、或るお客様の着物を通してその仕事を紹介したいと思います。
お客様の承諾を得て写真をアップさせていただきましたが、こちらの写真がご結婚前にお母様が準備してくださった紬の着物です。
現在は50代の年齢となり、派手で着れないとのことでご相談を受けたものです。
お客様のご希望としては、真綿紬の着物が染め替えが出来るのか?
染め替えが出来るのであれば、扇面のオレンジ色を地味な色に変え、お客様の年代に合う着物にして欲しいとのことで、コストが掛からない方法を望まれていました。
その事を受け、染め替えの提案をさせていただいたのが、仕上がったまま染める「丸染」という方法です。
仕立て直しをしなくていい代わりに、裏地(胴裏や八掛)も染まりますが、染め替の方法としては実に簡単なものです。
それ故にコストも軽減できます。
次に染める色です。
お客様が望めれる色を聞かせていただいた上で、職先と相談を重ねて仕事に入ります。
そして、新しく染め変わった着物が店に届きました。
こちらです。
染め上がったお客様の着物を見た時、「素敵な着物になった~」
その出来栄えに満足する私でした。
こちらの加工費は3万円代と申し上げておきましょう。
詳しいことについては当店まで問い合わせください。
染め変わった着物を見て、どのような感想をお持ちになりましか?
試してみる価値があると思われた方は、是非相談をください。
現在店では「古布・木目込み雛人形展」を開催していますが、今までにない盛況ぶりで、好きな物にはお金を使う現実を知らされています。
ここが着物と違うところです。
着物は好きな品があっても我慢をする・・・
しかし古布のおひな様は、この機会を逃したら二度と手に出来ないかもしれないという心理が働く・・・
勿論客層も違いますが、考えさせられるところがあります。
おひな様展も残すところあと二日。
興味をお持ちの方は是非覗いてみてください。
では、これにて終わることに致します。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







