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今日の午後に荷物が一つ届きました。
京都からの荷物にしては箱の周りにいろんなシールが張り付けてあるな~
そんなことを感じ送り状の依頼主を確かめてみると、なんと、鹿児島県にお住まいのB様からのものだったのです。
その事実に驚かされました。
この方とは昨年のお盆近くに、私のブログを通して出逢った方で、お嬢様の振袖に合わせて草履とバッグを提案して欲しいと相談をいただいた方です。
丁度その時、銀座での展示会が控えていて、ご案内を入れると、東京で生活しているお嬢様がお兄さんと共に会場まで足を運んでくださいましてね~
その会で、ご実家で生活していらっしゃる鹿児島県のお母さんと電話しながら草履を選んでいただいたことが、遠い距離を店と繋いだ出来事の始まりだったように記憶しています。
前置きが長くなりましたが、ガムテープで閉ざされた箱を開いてみると、
その中から菓子箱のようなものと、お煎茶、そして成人式の振袖のスナップ写真にお母様からのお手紙が入っていました。
(お箱の包みを広げてみると、歴史ある明石屋さんの『かるかん』という和菓子でした)
その時は感激致しましたね~
銀座でお会いしたお嬢様が着物で映っている。
やはり古典柄はいいな~
初めてお会いした時とお化粧の感じが違うようだが、やかり綺麗な娘さんだ。
店から求めていただいた草履とバッグをアップにして撮ってくださったんだ~
ワンショットづつ、心の中で呟きながら写真を拝見し、お母様の手紙を読ませていただきました。
そこには、いろんな方々にお世話になりながら、成人式を迎えられたことへの感謝の気持ちと、お嬢様への愛情が綴られていました。
振袖は高価な買い物なのかもしれないが、その価値に値するだけのプロ集団の技と、温かな人の心に触れることができて娘も勉強になったことでしょう・・・
お母様は高い授業料という表現をしていらっしゃいましたが、ステージに上げるヒロインの、ほんのわずかかもしれませんが、縁の下の力持ちになれたことをとても幸せに感じております。
その前に、全国にいろんな呉服店がある中で、私の店を選んでいただけたことに対し感謝申し上げなくてはなりません。
お客様に心を伝えるのに、距離の遠い近いがないこともB様は教えてくださいましたし、お礼を言わなければならないのはことらの方です。
本当にありがとうございました。
今回のような経験は、着物屋として何をすべきかを純粋に教えてくれるもので、生活者の力になれる店を目指したいと確信するものでした。
今日も、また一つ素敵な出会いがありました。
明日は何が起きるのだろう~
ワクワク致します。
それではみなさんお休みなさい。