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先程まで店の情報紙「あ・うん」を作っていたもので、投稿が遅くなってしまいました。
頭をギアチェンジし今日の記事を考えていましたが、準備が遅くなると投稿が辛くてね~
なかなかエンジンがかかりません。
そこで今日は最近の着物相談で最も多い無地染め着物のことを書いてみようと思います。
着物の種類の中で最も基本的な着物となると色無地ではないでしょうか。
私がこの業界で仕事をしはじめた昭和50年頃、入卒時期が使くなると売り場を埋め尽くしたのは、色無地と黒の絵羽織でした。
羽織をはおることで、帯が結べない人でも半幅帯などで事を済ませた時代だったように記憶しております。
それはもう、よく売れたものです。
それ以降、年々入卒の着物は華やかになり、帯び出しの着物(羽織をはおらない着こなし)へと変わり始めました。
そうなると色無地に袋帯をあてがい、着物の格を上がることを勧めたこのです。
そして、附下げや訪問着が主流となる時代が訪れました。
そうなると色無地を着る意味合いは、法事などの悲しい席に着る着物として位置付けが強くなり、加えて昔ほど着物を着なくなったこともあり、生産量が激減しているのが実情です。
そうした背景の中で、呉服店さんが注目しはじめたのが、タンスに眠っている着物のリメイクです。
「派手になった着物を染め替えてみませんか・・・」といった呼びかけから、増えているのが色無地の染め替えです。
色無地を新調する価格と比較すると半値以下で新しい着物に生まれ変わる訳ですから、その仕上がりに喜んでいただいております。
今日も色無地の染め替えの相談をいただきましたが、染め替えができることに気づいていない方は、是非検討してみてはいかがでしょう・・・。
それとは別にご相談が増えているのが、白生地から染めるオンリーワンの色無地です。
冒頭の写真はお客様からの注文品で、加賀染に使う事の多い白生地を別染することになったものです。
自分だけの色をお召しになれることから、ここにもお客様の満足度は高くなります。
色無地は模様が入った訪問着や小紋に比べると、物足りなさを感じるかもしてませんが、多目的にお召しになれる着物です。
入卒用や、宮参り・七五三のお母様の着物として、習い事の着物としても活用することができます。
とのかく一枚あると重宝するものです。
どうか参考にして、見立てのいい専門店さんで色合いの相談をしてみてはいかかでしょう・・・。
最初に話しましたが、苦心の果てに143号の「あ・うん」が仕上がりました。
A3の紙切れですが、私の店の魂が入っています。
今回の雪も峠を越えたみたいでし、お客様にお配りが出来そうです。
毎回作っていて思う事ですが、知恵を使った分、店の経営状態が変わってくれたなら~・・・と、欲張ったことをことを考えてしまいますが、現実はそんな甘いものではありません。
ただ一つ、お客様との信頼関係が深まるということだけです。
経営としては気が遠くなる話しですが、お客様に喜んでいただいていることを思うと、今回も頑張ろうという気持ちにさせられます。
それが仕上がってホットしているところです。
話しは変わりますが、またもや長女が風邪を引いたみたいです。
片親として、こんな時にお母さんがいてくれたらな~
そんなことを強く感じてしまいます。
他にも我が家では大きな出来事が起きていて、お母さんの代わりが出来ないもどかしさを味わっているところです。
今日は心を豊かに持つことが出来ませんでしたが、これにて閉じたいと思います。
インフルエンザが流行っております。
くれぐれも油断をなさらないようお気お付けください。
それではお休みなさい。