関東方面のお客様から帯の染め替えをさせていただいた話題を採り上げてみたいと思います。
それは9月に銀座で展示会があったときのことです。
初めてお会いするお客様から、若いときに作った紬帯をお持ちになられて、「赤くて締められなったので染め替えができないものか?」との、ご相談をいただきましてね~
それがこちらの紬八寸帯です。
それは30年近く前に大島紬や紬のアンサンブルに合わせて販売させていただいたことのあるブランド品の紬帯で懐かしいものがありました。
妻も似た帯を持っていますが、当時、一世風靡した帯です。
きっと皆さんのご自宅のタンスの中に、似たものが眠っているのではなでしょうか?
その相談をいただいた時に、即答できる案件でなかったで、持ち帰って返事をさせていただくこととなりました。
そして職先に相談してみると、緯糸が縮む危険性をはらんでいて、染め替えができるとは申し上げにくいものがあるとの解答があり、その事をお客様にお伝えすると、加工費が1万円代できるものならば、失敗してもかまわないから染めてみて欲しいとのことだったもので、色を決めて染めてみることに・・・
それからしばらく時間を要しましたが、ようやく色合いを変えた姿で紬帯が染め上がりましてね~
緯糸の縮みもなく問題なく染め上がり、まさにビフォーアフターに・・・
初めて紬帯の染め替えを請け負ったこともあって不安視するものがありましたが、赤い色合いも抑えら、再び日の目を浴びる年代層の帯に変わったのではないでしょうか?
それでも、お客様の元へお届けしてみないと納得していただけるものであるかが心配でね~
染め上がる具合を電話でお話をさせていただいて送らせていただいたのですが、後日、喜びの声が届いてホットさせられるものがありました。
着物や帯の染め替えって、やり直しができないだけに責任の重い仕事です。
しかし、思い入れもある着物や帯を無駄にしてしまっている人が多いだけに、積極的にきもの再生ができることを伝えていくことも私たちの仕事かと思っております。
そのこともあって、お客様の了解をいただいて紹介させていただいたものです。
お客様には感謝申し上げたいと思っております。
ありがとうございました。
全ての商品がビフォーアフターできる訳ではありませんが、染め替えができないものだと勝手に判断をしないで専門家に相談してみることも選択肢の一つにあってもいいのではないでしょうか?
店では染め替えの仕事も請け負っていますので、よろしければ一度相談してみてください。
まとまりのない記事になりましたが、参考にしていただけたら幸いです。
さて、感謝祭も前半戦を終えてみて、実りのあるものと言い切れるまでには至っておりません。
考えさせられるところもありますが、まだ後半戦が残っているので希望を持って対応したいと思っているところです。
では、これにて・・・
お休みなさい。