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今週の土曜日から始める店内催事を目の前にし、会場準備に追われ忙しくしていますが、商品や備品が溢れ出しこころなしか焦り始めています。
今回の卯月展は着物や帯が充実した会で、「娘たち」というテーマでご紹介させていただきます。
このテーマは、店の商品を「娘」と呼ぶ所から来ていて、仕入先の協賛をいただいき新しい着こなしの提案です。
具体的には「きものお国自慢」と名付け、幾つかの着物産地のセレクトした商品を揃え紹介致します。
北の国からは山形県の白鷹紬(しらたかつむぎ)やお召し、東京は江戸小紋、京都はおしゃれな着物や帯、そしてご当地石川県からは加賀友禅です。
加賀友禅のお国自慢と言えば、人間国宝で故木村雨山先生がいらっしゃいますが、今回はその先生の振袖をご披露したいと考えています。
勿論非売品で、加賀友禅のルーツを知る上でもとても貴重な着物と言えるでしょう・・・。
会場では黒地か赤地のいずれかを展示させていただきます。
他にも加賀友禅の訪問着が多く揃いますが、今日はその加賀友禅の中から手描き小紋をアップしてみました。
こちらの品がその加賀友禅小紋です。
小紋になると、どちらかといえば街着が多くなりますが、手描きともなると力強さが増し、フォーマルの着物により近くなのが加賀友禅の特徴かもしれません。
こうして袋帯を合わせてコーディネートすると、附け下げのような着物になるから不思議です。
いかがでしょう・・・
とても上品で素敵でしょ。
濃い地の小紋にはモダンな柄の袋帯を合わせてみました。
加賀友禅は花柄が多いことから、スッキリした模様の帯を合わせてみましたが、お互いが支え合うかのようなコーディネートは、一人の女性を着物美人に変えてくれることでしょう・・・。
これが加賀友禅小紋です。
こうしてネットで娘たちをご紹介するには限りがあることから、興味を引かれる方は是非時間を作られて覗いてみてください。
こうして私は自分の好みで着物コーディネートをしていますが、お客様はそれぞれにご予算というものがあります。
その中での組み立てが私の仕事ですが、そのハードルが年々難しくなってきているのが現実です。
だけど、素敵な品や素材のいいものを手に触れていただかないことには、着物への憧れも薄らいでいくのではないでしょうか。
私の仕事は夢を買っていただくことではないかと考えています。
それだけに、この仕事に誇りを持って答えを出せる店になりたいです。
会が始まるまであと二日。
娘たちのお見合いの場を整え、皆さんとお会い出来る日を楽しみにしております。
では、これにて今日を閉じることに致します。
お休みなさい。