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今日は展示会の後始末の日でしたが、県外からのお客様がいらっしゃったり、常連さんが着物相談にお越しになられたりして、展示会さながらの忙しい一日でした。
閉店後、静かになった店内で大の字になり、焦点が合わない天井に目をやり、この会で出会いがあった多くのお客様の笑顔を思い浮かべていました。
厳しい時代とはいえ、着物の興味を持っている方は間違いなくいる。
特に今日出会った富山県のお客様もその一人なのかもしれません。
大島紬を着てお越しになられましたが、店の品揃えがとても気に入っていただけたのか、お相手していてもとても楽しくてね~
その方は私が最も出逢いたいと考えている着物愛好家だったのです。
お帰りになられた後に、私に合う商品が入荷したら連絡を入れて欲しいとのお電話をいただき、期待を裏切れない責任のようなものを感じました。
私は、この方のような着物愛好家の出会いがあるから、迷っても店のカラ―を変えないで、続けることができるのだと思います。
H様、このブログを見てくださっていますか・・・
今日は本当にありがとうございました。
さて、話しは変わりますが、ある方からブログにアップした着物コーディネートの販売価格についての問い合わせがありました。
できれば価格表示もして欲しいとのご意見も合わせていただきましたが、この件について少し触れてみたいと思います。
このブログを多くの着物業界の方がご覧になられていて、供給していただいている職先や私と同じ仕入れ先から仕入れをしていらっしゃる専門店さん、更には自分の店に対しても価格表示に対してはとても気を使っています。
一つには着物や帯の販売価格が決まっていないため、私の店が標準価格より安ければ、仕入先や専門店さんにご迷惑をかけることになりますし、価格が高ければ私の店が不利益になることになります。
現にそのようなことがありました。
ある商品をアップした際に店頭価格を書き添えのですが、次の日の朝に、都会の専門店さんから「価格を表示しないで欲しい」との電話が入りましてね~
お話を聞けば、ブログにある商品と同じ物をお客様が求められたそうで、販売価格が私の店が安いことから、お客様が目に触れると都合が良くないとのことでした。
同じ仲間として気持ちが解るだけに、すぐに価格を消しましたが、ややもすると、その逆もあるかもしれないと思うようになり、出来る限り価格表示を避けることが、角を立たないのかもしれない。
そのようなことを思い始めたのです。
着物や帯のにはブランドメーカーの統一価格が表示されたものと、オープン価格になっているものとがあります。
オープン価格商品は、仕入の仕方や、おのおのの店の考え方で販売価格にばらつきがあり、時には目を疑いたくなる価格が付いていることだってあります。
和装業界は流通が複雑なだけに、価格表示に敏感になるのは しかたいことなのかもしれませんね・・・。
それでは今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






