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仕入れ先から入ってきた商品を店に出し、同時に店の模様替えです。
秋のスタートが遅れたこともあり、必死になってディスプレーを順番にしていきましたが、夕方近くには油切れ、秋の演出までこぎつけることができませんでした。
それでも秋の訪れ近いだけに、ワクワク感が膨らみ商品に触れているだけで楽しくてしかたありません。
夏は夏の店作り、秋は秋の店作り、店舗があるということは、四季の移り変わりと共に店のカラーが変わるべきなのに、それができないのが今の呉服店だと、店に立ち寄った仕入れ先の担当者が話していましたが、着物市場の衰退は景気だけではなさそうです。
さて、話しは変わります。
私は明日の早朝、銀座に向かいます。
かねてからご案内をさせていただいていた着物の展示会が銀座であるからですが、とても不安な気持ちでいます。
というのも、昨年と比較するとご連絡をいただいている方が少ないからです。
加えてお越しになられる方が初対面となると、緊張は想像の枠を超えるものです。
そこでこの映像をアップしました。
「あした天気にな~れ・・・」
古ちりめんの木目込み人形です。
大きさは巾17×奥9.5×高さ22㎝で昔の着物見生地で木目込みをした人形です。(お値段は¥16.800の品)
小学生の頃、遠足の前日になると、晴れて欲しいと願う気持ちから「あした天気にな~れ・・・」と、ズックを空高く放ち地面に落ちた時にズックが上を向くと明日は「晴れ」、横になると「曇り」、裏返しになると「雨」、そんなおまじないをズックが上になるまで何度もしたものでした。
似たようなことをしていた方もいらっしゃるかもすれませんが、楽しい日が晴になることを一心に願ったものでした。
明日の展示会を控え、私はまさにその時の心境に似た気持ちでいます。
一つだけ違うのは、お天気が晴れるのではなく心が晴れることです。
多くの人と出会いを持ちたい、笑顔で着物の楽しさを共有したい、そして、新しい道を切り開きたい。
欲張りかもしれませんが「あした天気にな~れ」です。
そんな気持ちから、この木目込み人形に願いを託してみました。
どうかご都合がつく方は覗きにくてください。
受付で私の店の名前を出していただければ、会場内をご覧になることができます。
その際には、私もご一緒させていただきますが、緊張しているかもしれないので、その点はおくみとりください。
それでは今日この辺で終わりにして、宿泊の準備をしたいと思います。
お休みなさい。