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お気に入りの着物コーディネートを紹介してみましょう。
数日前に入荷したばかりの染め帯を地紋のある色無地に合わせてみました。
色合いがとても素敵で大人の魅力を感じていただけるのではないでしょうか・・・
その魅力は静かな色合いにあるのでしょう。
薄めのグレーの色無地に深いグレーの染め帯、その中に浮かぶクリーンと白っぽい色合いの小花車の紋様。
そのコントラストが心を揺らします。
色無地でありながらものような帯を合わせると、おしゃれ着として楽しめるのではないでしょうか?
この染め帯には隠れた技が忍んでいます。
単調な柄に変化を付けるために、染めた模様に上から刺繍を足しているんですね~
刺繍を入れることで品のいいメリハリがかもし出され、控えめな女性の魅力をより一層引き出してくれています。
そして前をこのような小物で仕上げました。
静けさの中にも可愛い部分を表現したくて水牛の角から仕上げた白い猫の帯留を加えてみました。
それもグリーンの小花車の色が映えるよう、三分紐を色無地の色に合わせ、静かなムードが保たれるようにしてみました。
そして帯揚げを帯の地色に近い深みのある色でまとめ、色無地の魅力を引き出してみました。
このように多くの色を使わない装いは、大人のコーディネートになることがお解りいただけたのではないでしょうか・・・。
この装いに、墨色かオフホワイト系の羽織をあてがうと、一層魅力的な女性になることでしょう。
ようやく穏やかな天気になり、私の心にも静けさが戻り始めました。
耳に入らなかったBGMも身体の隅々まで染みわたります。
忘れていた時間を味わいながら、何も考えないで身体を休めようかと思っています。
たまにもこんな夜があっていいでしょう。
それではお休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







