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場外へ追いやられたかのようにお客様も少なく、静かに時間だけが流れます。
季節の変わり目はいつもこんな感じで、訪れる秋に備え下地造りが課題となっているところです。
訪れる常連さんも、のんびりした雰囲気に吸い込まれるように、終わり行く夏の出来事に花を咲かせ、店で一呼吸してお帰りになられます。
澄みきった空に秋風は夏の疲れを癒してくれるかのようで、平和な日本の縮図を感じます。
しばらくこのような日があってもいいのかもしれませんね。
今日はおしゃれな単衣ものをコーディネートしてみたのでお楽しみください。
市松取りのように柄を取りボカシて織った塩沢紬に、初秋の彩りのある染め帯でおしゃれを着こなしを考えてみました。
初夏のブルーや新緑のグリーンの単衣の着こなしと違い、ベージュ地のほのかな赤味が秋の訪れを感じさせ、ボカシの加減が抜けきらない残暑に、涼しさを呼び込んでいると思いませんか?
その甘い色合いの紬地に、秋を確信するかのような栗色の深みが装いを キリット締め、おしゃれをより一層演出しているではありませんか・・・
とても素敵なコーディネートだと思うな~
帯〆帯揚げも加えてみましょう~
帯揚げに茶系に近いワイン色を足し、帯〆は帯地の辛子系をキーワードに スッキリしたゆるぎの黄色で若さを出してみました。
大人のはんなりとした味を出したい方には、着物のベージュ系の色で楽しんでみるのも悪くありません。
見比べてみると、たかが帯〆ですが表情が変わるでしょ・・・
これが着物の面白さで、色を重ねて成り立つおしゃれがここにあります。
色合わせのポイントは着物や帯に使われている参考にして強弱をつけることが基本ですが、季節の色も頭に入れておくと迷わずに済むのではないかな~
参考にしていただければと思います。
昨夜、NHKのプロフェッショナルで宮崎駿が苦労をして作られた映画、「風立ちぬ」ができるまでをドキュメンタリーで描いていましたが、その中で宮崎駿さんが口癖のように言っていた言葉が印象に残りました。
確か「大切なことは面倒なんだな~・・・」
その気持ち、チョッとですが解ります。
仕事や家庭で、ここが大切な場面だと感じることがありますが、面倒だからと手を抜くと取りかえしがつかないことこになることがあるんだな~
妥協しない姿勢に学ぶところがいっぱいありました。
駿さんの言葉を心に留めておきたいと思います。
本格的な秋はもうすぐ、考える事だけで面倒に思うことがありますが、ここが大切な場面だと言い聞かせ、具体的な形を見つけ出したいと思っています。
それでは今日はこれにて閉店です。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







