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京都は二日間とも傘を手放せない天気で仕入れ先の移動が憂うつになる出張でした。
全国的にお天気が荒れたこともあるのが、思っていた程、業界の人が少なかったような気がしましたが、いよいよ秋の幕開けです。
今回仕入れ先を廻って見て、或るメーカーの話しがとても印象に残りました。
それは、仲良くさせていただいている社長さんに「いよいよ秋が始まり、全国から秋の店作りをするために多くの業界人が京都に入ってくるのではないですか?」
そのような話しを振ると、その社長さんは、「店作りを考え、メーカーや問屋さんを訪ねて来る小売店さんはほとんどいませんよ・・・、欲しいのは企画や販促で、店作りに必要な商品を探しに来ているのではないのが実情です。」
似た話しを他でも聞きましたが、小売店さんは催事をするたまの企画商品であったり、販促を探していて、商品の良し悪しは二の次だというのです。
言われてみれば、私にもそのよな下心があります。
しかし、個性ある店作りや、日々の来店客を増やそうと考えた時、打ち上げ花火的な取り組みでは着物市場に通用しない時代になっています。
そう考えると、店の規模に関わらす、新しい店作りのプロディースが求められるのではないでしょうか。
そして、そこにこそ商売の面白さがあるのではないでしょうか。
そんなことを思い始めた私は、秋の店作りのテーマを必死に考えているところでもありす。
今回私は、漠然としたテーマを心の中に抱き京都に入りました。
それは秋の音楽会です。
私が描く音楽会とは、本物の楽器演奏ではなくて、音符や楽器柄を集め、そして、そのロケーションも着物柄で演出して開く音楽会のことです。
この出張で、いくつか選んでまいりましたが、コンサートを開くまでの商品量ではありません。
だけど考えているだけでも楽しいし、動き出し商品も確保したこともあり、是非実現したいと思っています。
何事においても、数字として結果を残したものが称賛される世の中です。
学校へ行き始めた時から、数字の意味を嫌というほど体に刷り込まれ、社会の飛び出すとストレスの中で揉まれて来ました。
私は何も手にできなかったように思いますが、できないのなら、違うところに喜びを見つけ出すのも一つの考え方です。
こうして漠然とした店作りに舵を取りはじめましたが、さて、どうなることでしょう。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。