◆
先日の日曜日を休業したことに加え2日間の出張と続き、3日間店を離れたもので、ネットからの問い合わせなど、処理をしなければならないことが溜まり忙しい日でした。
それに、トラブルも発生して疲れています。
長い夏休みで勘が鈍っているのかもしれません、大いに反省し、秋への店作りへと向かいたいと思っているところです。
今日も午後から滝のような吹き付ける雨が降り、一時はどうなるものかと思う瞬間がありました。
雨はこれで充分なのに、手を緩めないお天気にはうんざりしています。
夕方には雨も落ち着きをみせ、秋らしい気温になりましたが、後は秋晴れを望むばかりです。
それでは今日の投稿です。
県外のお客様からご注文をいただいていました、江戸ちりめんの押絵の屏風「ねずみの嫁入り」がようやく仕上がりました。
こちらの構図がその一部で、花嫁さんの手を引いて道案内をする様子が描かれたものです。
花嫁さんの紅色に鶴に松の柄が、お嫁入りの様子を豊かにしているのではないでしょうか・・・
華やかでありながら、おごそかな風情が見事に描き出されています。
屏風の片方の面には、使い人(ねずみ)達が花嫁さんのお道具を大切に運ぶ様子がリアルに表現され、身に付けている衣装もレトロで味があるでしょ・・・
これらは江戸時代の着物生地を使っているからからこそ、深い味わいが出るのかもしれません。
この商品を誂えるに当たり、ご注文者と使う江戸ちりめんの生地の打ち合わせをさせていただいてから押絵したものですが、仕上がった作品は一級品と言えるのではないでしょうか?
全体像をご覧ください。
片面が高さ46×幅64㎝が二枚、屏風には金箔を塗していて、高級感も失われていません。
実に見事な作品に仕上がりました。
ご満足していただけることでしょう。
古い着物生地を業界用語で古布と呼んでいますが、その資源もちりめん細工などに使われるようになり、年代ものの生地を手にすることが難しくなっているんですね~
その中でも江戸ちりめんは、年々希少価値が高くなり、高価な値段で売買される時代になっています。
今回の作品「ねずみの嫁入り」は、その江戸ちりめんを使ったもので、商品の性格上、模様のいいとこ取りをして作られたものです。
それだけに贅沢な商品と言えます。
ご依頼者は皆さんにもご覧になっていただきたいと言われ、ここに紹介させていただきましたが、世界に一つしかない屏風です。
どうか大切になさってください。
こうしてお役に立てたことをとても光栄に思うと共に、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
それでは今日はこれで終わりに致します。
夜になり極端に気温が下がったこともあり、油断をしないようにしてください。
お休みなさい。