心に響くフルート柄の綴れ帯・そして九州のお客様からの電話

 降り続いた雨も上がりましたが、台風は一部で地域に大きな被害をたらしたようで、心よりお見舞い申し上げます。

 

そしてこの雨は寒気を引き寄せたのか、冷たい空気が秋の深まりを感じさせるようになりました。

 

立ち寄った仕立て師のお宅では、ストーブ出し冬支度をしていましたが、秋が一気に駆け抜け冬が来るのもそんなに遠くないかもしれませんね。

 

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それでは今日の投稿です。

 

今日はとても素敵な着物コーディネートを紹介してみましょう。

 

 

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18日からの神無月の会で「和の音楽会」を企画しましたが、その商品の中から濃い墨色の楽器柄を江戸小紋の角通しにコーディネートしてみました。

 

店内のBGMと肌寒さに誘われるのか、このコーディネートに静かで上質な秋を感じています。

 

その味を引き出しているのは他ならぬ帯の映像でしょう。

 

テーブルを光と陰で表現し、その上に本とフルートを重ね合わせ、脇にあるトランプが見えない人影の温かさを想像させます。

 

実に素晴らしい逸品です。

 

この帯は熟練の技が求められる爪掻き綴れ帯で、油絵のような出来栄えに心を打たれています。

 

腹の部分もご覧ください。

 

 

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バイオリンです。

 

反対側には弓の模様が入っていますが、帯の魅力を引き立てたくて、静かな帯〆を合わせましたが、帯揚げの色に少し濁りがあった方が良かったもしれませんね。

(映像を見てオフホワイト系の白茶色が良かったかもしれないと反省しています。)

 

静かに耳を研ぎ澄ますと優しい音色が聴こえてきます。

 

大人のおしゃれな装いとして提案したい帯で、無地感の着物に合わせると楽器柄が映えるのではないでしょうか?

 

参考にしてください。

 

 

話しは変わりますが、昨夜このブログがご縁でお取り引きをさせていいただいた九州のお客様から電話が入りました。

 

ご用件はお嬢様の振袖を見立てて欲しいとのことで、家族旅行を兼ねて店に伺いたいというのです。

 

正直その電話に驚きました。

 

九州となると私の店まで簡単にお越しになれる所ではありません。

時間も4人分の旅費も掛かる訳で、それまでして私の店を選んでくださったことを光栄に思うと共に、お客様の期待に裏切ることができないプレッシャーがあります。

 

お話しをしていて不安がよぎりましたが、これも何かのご縁です。

 

そのお話からは、来年の夏休みを予定しているとのことで、こんなに早く電話を入れたのは、宣言しなにと行動に移さないからだとおっしゃっていました。

 

おそらく家族にもその話しをなさったのでしょう・・・

 

随分先のことで、事前に日程を知らせていただけるとの事でしたが、その時が来たら私の持っている引き出しをすべて開けて、ベストを尽くしたいと考えています。

 

展示会の開催日まで後一日で、明日はその仕上げに日です。

努力と成果は別物だけに不安が消え去ることがありませんが、後悔だけはしたくありません。

 

ご来店いただけた方に喜んで頂けるよう頑張りたいと思っています。

 

それでは今日はこれで閉店です。

お休みなさい。