販促が持つ意味と初売りに揃えた印傳財布

 今日は沢山の仕入れ先が訪れた日で、店の20周年プランや、業界の展望についていろいろ話ができました。
その話しの中には、新しい商品が年々作れなくなってきていることや、業界の高齢化など、出口が見えない問題を多く抱えていて、商品供給の川上で起きている現実を知れば知るほど、これからの小売店の在り方が問われる時代と言えます。
いい方を変えれば業界のプロフェッショナルが求められる時代が訪れているとも言え、常識を外れた経営が問われているのではないでしょうか?
拡大路線を望むあまりにシンプルな商売を忘れ、そのことで歪が現実のもとして表に出始めているのかもしれません。
身が引き締まる思いで聞いていましたが、より一層厳しくなることが予想されます。

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その事を前提に20周年の催事を考えた場合、その行為は一つの通過点でしかなく、お客様からの信頼を集めることが最も重要ではないかと考えます。

特に着物となると、消費者サイドから視ると不透明な部分が多く、悪戯にお客様の心を掻きまわす行為があってはならないし、シンプルであることが強みになるのではないでしょうか。
自分にその事を問いかけているところですが、現実を見回すとシンプルが通用しなくなっているもので心が揺れます。
視点を変えて考えてみましょう。
商売には販促というものが付き物で、増してや小売業であれば生活者から注目していただくための手段が必要とされます。
それは口コミであったりもしますが、情報が氾濫す中で、あらゆる手段を使い早く結果を残したいと思うのが今の世の中です。
そうなると、新しい出会いや顧客に店に足を運んでいただくための販促が優先し、無理のある販促も組まなくてはならなくなるのかもしれません。
そこに他店との競争が入り込むと、販促はエスカレートしていくばかりで、販促の意味を履き違えることにもなりかねません。
私たちの業界にも常識から外れた販促が存在しているとすれば、常識を持つ人は近寄りがたい店に思えるのではないでしょうか。
仮にそれが着物離れに繋がっているとすれば、衿を正さなければなりません。
そのようなことを考えると、身の丈にあった販促であるべきだし、お客様と共に喜び合える質があってこそ長続きに繋がる秘訣があるように思えるのです。
私が夢見る店作りがそこにあるだけに信じる道を選択してみようかと思っています。
またもや長々と書き綴ってしまいました。
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店の初売りは4日からですが、その時に印傳財布(いんでんさいふ)の品揃えを増やしたいと考えています。
印傳という商品は鹿皮をなめし漆で模様を加えた、伝統的な技法で作られた商品です。

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特にこちらの財布は厚みが1㎝ほどで、着物を着た時に帯に挟んで使えることから、和装の携帯用財布としてお勧めしております。
大きさは巾12,5×高さ9㎝で、大金を入れることはできませんが、小銭を入れるファスナー付きのポケットも付いていて便利ではないかと考えています。
こちらのお値段は4,515円の品となりますが、いろんな形を準備してみたので興味を持たれる方は初売りに覗いてみてください。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。