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ここになんとも不思議な模様があります。
先日の京都出張の際に仕入れ先で見つけた商品なんですが、模様の柄名は「バイキング」と言うそうです。
何もかもが私の常識からかけ離れたもので、その出来ばえに一目ぼれしてしまいました。
聞けば8~13世紀のスペインの芸術品を染め帯に引用したものらしく、添えられてあった資料には「ラスター彩帆船文鉢」と書かれてありました。
ルーツを辿ると、学問のない私にはあまりにも難しくて言葉にすることができませんが、今日は、この帯で着物コーディネートをしてみたのでご覧ください。
冒頭の模様がお太鼓になる部分です。
地色といい、金加工といい、匠の技に納得させられていますが、神秘的な着こなしに言葉を失っています。
上質な大人の世界があって、実におしゃれなんですね~
ここでは飛び柄の小紋に合わせましたが、金加工を加えていることもあって、おしゃれな模様の附け
下げに合わせても素敵でしょうね~
帯〆帯揚げも合わせてみました。
模様の雰囲気を壊さぬように静かな色を入れましたが、味わいがあって引き付けられるものがあります。
腹の部分は、このように模様と色挿しを変えていて、着物の楽しみ方も広がることでしょう。
とにかく、品格を兼ね備えた面白い染め帯です。
是非、貴女のコレクションに加えてみてください。
この帆船で新しい世界を覗き見ることができて、後悔はしないと思うのですが・・・
ところで、寒の戻りなのか、雨が降り続く肌寒い一日で、来客が多い訳ではありませんでしたが、県外からの商品の問い合わせも数件あって、密度の高い日だったように思います。
たまには、のんびりと仕事をしたいと思っていますが、それが許されない事情もあり、疲れが溜まっていくいっぽうですが、忙しいということは喜びのバロメーターなのかもしれません。
取りあえずは、開店20周年代が終わるまで、持てる力を出し切れたらと思っているところです。
それではこれで閉店とさせていただきます。
お休みなさい。