古布・「誰が袖尽くし屏風」と「尉と姥(じょうとうば)」のいわれから夫婦の在り方を考える

 今日は敬老の日で祝日なんですがお客様が少なくてね~
祝日は昔から来客が少なくて頭を痛めていますが、気持ちもブルーになりがちで、やる気が湧いてこないところがあります。
そんな自分を視ていると嫌になりますが、生身の人間である証かもしれませんね。
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 敬老の日ということで、古布の押絵の屏風の画像に「尉と姥(じょうとうば)」の模様があったことを思い出し、ここの張り出してみました。
そこで今日は敬老の日にちなんで、「尉と姥」の言われを少し書いてみようかと思います。
画像は古い着物生地を屏風の押絵として使っているので、本来は能の衣装をつけた老夫婦が、熊手とほうきで松の落ち葉をかき寄せる姿を「尉と姥」いいますが、人形や絵画、彫刻などにして、婚礼やひな祭りなどの祝いに用いられるものです。

皆さんも過去に何度か老夫婦の人形を目にしたことがあるかと思いますが、「共に白髪になるまで夫婦仲が良い様に」という願いが込められているものます。
夫婦仲良く「お前百まで(掃くまで)わしゃ九十九まで(熊手」と、それぞれの手に熊手とほうきを持っていて、尉(翁)の熊手には「福をかき集める」、姥(嫗)のほうきには「邪気を払う」と意味があるそうです。
とても素敵な意味が込めているものだと感心させられますが、同時に夫婦の在り方って、「尉と姥」のようにならないものだと思うところがあります。
互いに敬う心を持ち、助け合いながら生きることがどれだけ難しいことであるかを、この年になって感じていますが、せめて家族に愛されて年を取って行きたいものです。
そのためにも自分のことだけ考えて生きる人間であってはいけないのかもしれませんね。
話しは変わりますが、冒頭の映像には続きがあるのでそれを紹介させてください。
映像は仕入れ先が「誰が袖尽くし(たがそでつくし)という商品名で作られた、片面が縦90㎝×横46,5㎝の屏風に押絵されたものです。
その中の一コマで、他の押絵も紹介してみたいと思います。
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とてもおくゆかしくて風情があるでしょ・・・
その全体像はこちらです。
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これは京都出張の折にカメラの納めたもので、古着で作られた一点物です。
実はこの屏風をオンラインショップで取り扱えないものかと考えているのですが、難しいハードルがいくつもあって思案しているところなんですね~
一つには形が同じも、同じ着物生地で作れないこともありますし、他にも押絵の屏風で図案が多種に渡って揃えられていることです。
なので何処まで踏み込んだらいいかを迷っています。
日本の文化を伝える意味でも取り上げてみたい商品なんだけどな~
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そして、私の宿題となっていた「あ・うん」174号をようやく仕上げることができました。
一つ前進したかと思っているものの、他の仕事も遅れていて気を病んでいます。
要領が悪いとしか言いようがありませんが、諦めないで次の段取りに入りたいと考えているところです。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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