残暑が残るものの朝晩の涼しさは秋に変わり始めたようです。
お盆が明けてからは私の時間はゆっくり動いていて、緊張感も途切れがちで、なかなか秋の季節に焦点を合わすことができないでいます。
9月になれば仕入先も本格的な秋冬物の提案が始まり刺激もいただけるのでしょうが、他力本願になっている自分が嫌でなりません。
ここまで来たら早くカレンダーが9月に変わってくれるといいのだが・・・
来客が少ない8月を自己管理するこが難しくなっていますが、昨日で「和雑貨半額市」も終わり、今日は情報紙を手にして外回りをする一日でした。
お客様の先で、手作りの和雑貨を作ってらっしゃる方がいらっしゃって、立ち寄ってみると興味を引くものを作っていたので、見本に一つ分けていただきました。

ちりめんふくろう
それがこの画像にあるふくろうさんのセットです。
黒い枝のような高さ20㎝のモニュメントに実が下がったようなお細工物を6つ提げて、ふくろうさんを添えた飾り物です。
秋物の品揃えに飢えていて、販売価格が税込¥1,296というお手ごろ感もありまして分けていただきました。
可愛いと思いませんか?

お正月干支飾り「戌」
他にも来年の干支飾りを幾種類か作っていらっしゃって、確かこの品は税込¥1,512ではなかったかと記憶しています。
干支物はもう少し先になってから分けていただこうかと思っていますが、その方は、業者さんに卸す品を一人で作っていらっしゃって、お手ごろ感がないと売れていかないそうです。
そこでしばらく油を売って来た訳ですが、近年は無駄を省く傾向が進んでいて、何を作っていいのか判らないことも話されていました。
私たちは作った製品を見て批評することはできても、売れるものを作ることはできません。
そのような人を相手に、作り手は想像力を豊かにして作っている訳で、その努力には頭が下がります。
ここから少し話は替わりますが、ここ数日、秋の神無月展で採り上げる「結城紬」のことについて、さまざまな資料を取り出して勉強したり、ネットで調べたりしているのですが、業界人として上面のことしか知らないことに気づかされています。
真綿から糸を紡いて機織り機で織るまでに、私の想像を超える何人もの職人技と気の遠くなる時間をかけて織糸を整えていることが分かり、その下準備に驚かされるものがありました。
そして、初めて織機に糸を掛ける訳ですが、下準備の地味な苦労を知ろうともしないで、織り方のことばかりお客様に説明して来たように思います。
ある意味では、いい加減な商売をしてきたものだと反省していますが、知れば知るほど奥が深くて、作り手の技を伝えられられるのかが心配でなりません。
そんことで、ここ数日、頭を悩ませているところです。
大きな課題を持ち込んだ訳ですが、会を開くまでに時間があるので、もっと勉強して結城紬のことを知ってみたいと思っています。
何をやろうとしてもスムーズに事が運びませんが、口説いてばかりないで、的を絞り込んで頑張らないといけませんね。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







