紬地に染めた江戸小紋を茶目っ気にコーディネートしてみました

 今日は24日らの神無月の会「魅せられて」のテーマの中で『紬と帯のコラボ』を提案させていただきます。
純粋な織物の着物から、紬地に染めた小紋に至るまで、紬という素材をキーワードに一歩踏み込んだおしゃれにチャレンジしてもらえたらと考えていますが、その中から紬地に染めた江戸小紋を紹介したいと思います。
コーディネートも含めお楽しみください。
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こちらのコーディネートですが、万筋(まんすじ)といって縞柄の江戸小紋を紬地に染めた品を黒地のちりめん染め帯でコーディネートしたものです。

見た目が遠くからは無地に見えることから、黒地の帯で個性的な装いを演出してみました。
素材が着物が紬で帯がちりめんということもあって、表面の艶(つや)を吸い込み「はんなり感」のある装いといえます。
砕け過ぎず、それでいて人肌の温もりを感じていただけるのではないでしょうか?
紬という厚みのある素材だけに、長時間着ていても着崩れが少ないのも紬の特徴かと思います。
この装いに少し遊びを入れてみましょう。
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竹笹から顔を出す猫とその足跡を帯揚げに入れて、女性らしいピンクと白をボカシた組紐タイプの帯〆でスッキリした感じに仕上げてみました。
優しいおしゃれ感が表現されたかと思いますが、皆さんはどのように感じていただけたことでしょう・・・
このように画像を大きくすると、細かな縞模様の着物であることと、緯に紬特有に節があり、素材のデコボコ感がお判りいただけるかと思います。
私なりに紬素材の江戸小紋の魅力をお伝えしたつむりですが判りにくかったかな~
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紹介させていただいた紬江戸小紋は竺仙さんの江戸小紋で、万筋の型は人間国宝「児玉博」さんで染付は現代の名工「浅野栄一」さんの手で染められた品です。
数多い江戸小紋の中でも紬に染めた品は少ないかと思いますが、『紬と帯のコラボ』で紹介したいと思っております。
記事を順序立ててまとめきれませんでしたが、会の情報としてお伝えさせていただきます。
着物に興味のない方には難しい記事だったかもしれませんね。
展示会の案内に完全燃焼した一日で、今日はこれで終わりにしたいと思います。
それでは、お休みなさい。

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