♥ 店は10月から新しい年度が始まり、事務的業務や新しい店の設えなど消化しきれない仕事の山に音を上げておりますが、一日の〆の仕事はブログ投稿でもあり、頭を切り替えてパソコンを動かし始めたところです。
決算の締日が終わると店に届き始める商品といえばお正月飾りで、新しいコーナーを設けなくてはならないと思っているところですが、今日はその中から歌舞伎にちなんだユニークな木目込み人形を紹介してみたいと思います。
古い着物生地を使った奴凧石橋凧(やっこだこしゃっきょうだこ)というものです。
力強い人形で日本文化を伝えるものではないかと考えています。
歌舞伎ファンのみならず勢いのある表情に惹かれるものがあるのではないでしょうか?
こちらが奴凧でです。
そしてこちらが石橋凧(しゃっきょうだこ)というもので、たくさんある歌舞伎舞踊のジャンルの1つに、「石橋物(しゃっきょうもの)」というのがあります。
もともとは、能の「石橋」から題材を取ったもので、別名「獅子物(ししもの)」とも呼ばれるそうです。
人形の高さは13㎝くらいで、お正月飾りとして活用されてもいいし、季節感がないためにいつでも楽しめるのではないでしょうか?
お値段は対で税込37,800円となります。
玄関先に飾ると訪問者の心に焼き付く木目込人形ではないかと思っていますが、古い着物生地を使ってるためにオンリーワンの衣裳で仕上げているも付け加えさせていただきます。
さて、話は変わりますが、ここ数か月、加賀友禅のオリジナル染帯作りに試行錯誤しておりましてね~
ご紹介いただいた加賀友禅作家さんに幾つか図案を描いていただいているのですが、私のイメージするものとは開きがあって物作りの難しさを味わっております。
埋まらない距離をどうしたものかと思っていた時に、商工会の職員さんからデザイナーさんを紹介されて、図案作りに力を貸していただこうかと思ったら、これが私の想像を遥かに超える価格にびっくり!
世間知らずとは私のことで恥ずかしい思いをしました。
そこで振出しに戻って、この図案作りをどうしたものかと染色関係者と相談しているところで、考えの甘さに打ちのめされているところです。
これまで作られた商品をあれこれ批評する立場のものが、白紙の状態から物を創り出す怖さというかリスクに踏み出す勇気を失いつつあります。
とわいうものの まずはひと柄、加賀友禅作家さんに楽器柄の図案を描いてもらっているところで、この先が思いやられそうです。
ロマンと現実を行ったり来たり。成し遂げた人の情熱の熱さに気付く私です。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






