毎日仕事をしながらいろんなことを問いかけている訳ですが、着物離れや呉服店離れが進んでいると言われ続けている中で、地域と向き合うという店作りがおろそかになっているのではないかと思い始めましてね~
これまで呉服店さんは固定客に支えられて経営が成り立っていました。
私の店も例外ではありませんが、着物は無限の買い物ができるという性格のものではありません。
従って、新規のお客様が増えることがお客様の循環に繋がると考えていますが、その新規客が取れないというのが家族経営の呉服店ではないでしょうか?
ここが大きなネックになっていて、悩みが尽きない種となっているものです。
そこで目を向けたいのは、実店舗を持っているという強みではないでしょうか?
しかし固定客に依存し過ぎていて、店舗は飾り物になっているのが実情で、地域と向き合う店作りとは言えないのが現状ではないでしょうか?
そのな素朴な疑問を持ち始めましてね~
これまでは単に来店された新規客に対応するまでのことで、その出会いがリピーターに繋がることに知恵を使っていましたが、言ってみれは受け身の接客です。
それはそれとして間違いではないと考えていますが、地域に対する店作りとしては弱いものがあり、お客様の生活に密着した提案型の店とは言いにくいものがあります。
では、地域の方との距離感を縮めるために何をどうしたらいいのでしょうか?
新しい道を探る選択肢が無数にあっても、どう動いたらいいのかが分かりません。
そんな問題意識を持っていた時に、娘から23万部近く配布される「金沢情報」というフリーマガジンに広告を載せてみてはどうだろうかとの提案がありましてね~
娘は店の存在を知ってもらうきっかけになるのではないかと言うのです。
娘からの提案を呑み込むには、経費も掛かることでもあり、それに、店の情報を載せたからといって、経営に結び付くものだと言い切れるものでもないために随分迷いました。
たまたま地域と向き合う店作りを考えていて、その取り組み方が判断できないタイミングに娘からもらった提案でした。
結果を恐れていては何も踏み出せないと考えた私は、試してみる価値があるのではないかと思い始め、広告を載せてみることを決断したものです。
金沢情報さんと何度か打ち合わせを重ね、12月27日に配布される新年号に載せていただくことに・・・
そして刷り上がった金沢情報が一足早く店に届きました。
この紙面の1/4のスペースに「古布の木目込み雛人形」と「入卒用の着物の装い」の二つの情報が載っています。
大きな紙面と言えるものではありませんが、友達から何か特典があった方がお客様を呼び寄せやすいのではないかとのアドバイスもあり、「お年玉」的な特典として10%割引を盛り込んだ広告にしてみました。
考え方が甘いと言われそうですが、地域の人たちと向き合う1月4日からの初売りの形です。
成果を生み出すものに繋がるものではないかもしれませんが、チャレンジしてみたいと考えているところです。
ついては、この映像の古布の木目込み雛人形も期間中は10%割引となるものです。
すでにいくつかのお雛様が売約品となっていますが、新しい宣伝媒体に期待を寄せております。
同時併催の「入卒の着物」については、日を改めてブログ記事で採り上げたいと考えていますが、何のノウハウもないままに新しい道を探るって、経費の無駄使いに思えるかもしれませんが、踏み出すことに価値があると思いたいです。
結果に価値を求めるのか、それとも踏み出すことに価値を求まるかで、経営のかじ取りが変わりますが、少なくとも地域の方と向き合う店作りに夢を載せていることだけは確かです。
私の初売りに対する想いをここに書きましたが、甘いのかな~・・・
結果にこだわる前に、動き出した船を漕ぐことにベストを尽くしてみたいと思っている私です。
では、これにて・・・
お休みなさい。