♥ 現在23日から開催する「神無月の会」の準備に紛争する日々でお客様のご案内や品揃えなど、会期前に整えておかなければならないことを一つ一つ消化しているところです。
今日な二人の娘たちの手伝ってくれて、同じ方向を視て仕事をしてくれる仲間が一人でも多くいてくれると心強いもので、疲れた体も軽やかに動いてくれた気が致します。
スタッフや娘たちに感謝しないといけませんね。
それでは今日の投稿です。
来る神無月の会を「帯への想い」とテーマ付けましたが、帯以外にも大小さまざまな商品をバージョンアップしてお楽しみいただきたいと考えているところです。
その一つに「おしゃれ長襦袢」の特集も考えていまして、触り部分だけになりますが幾つか長襦袢をご紹介してみたいと思います。
今回おしゃれ長襦袢を取り上げたのは、お客様から着終わった後のメンテナンスをお預かりすることが多くある訳ですが、持ち込まれた長襦袢を拝見させていただくと、当たり障りのないピンクのボカシとか無地系が多く、長襦袢を肌着のように捉えていらっしゃる方が少なくないことを感じています。
中には年代に合わない派手な長襦袢もあったりして、長襦袢にこだわりを持たない方が多いことに気付かされます。
そこで長襦袢のおしゃれを問いかけてみたいと考えて特集を組んでみました。
例えば、こちらにある映像の品も模様も長襦袢の一つで、左側のピンク地は兎さんを絞り染めで表現した品で、ダークの色をした右側はテディベアを染めた長襦袢になります。
このようなタイプの品はおしゃれ着の着物に相性が合うもので、着物との色合いを吟味しなければなりませんが、腕を振り上げた折にはチラリと腕首の奥から模様が見えて楽しいものです。
とは言ってもご自身で模様が見える訳ではありませんが、対面にお知り合いの方がいたとしたら、その遊び心にセンスを感じていただけるものだと思います。
ここにおしゃれ着と長襦袢の共通点があるのではないでしょうか?
一方でこちらも長襦袢の一つで、先ほどのように個性が強いものではありませんが、色合いとかマイルドな模様におしゃれ感を味わっていただけるのではないでしょうか?
これも着物との色合の相性というものがありますが、左側のレモン色に白く絞った長襦袢などは、おしゃれな感覚を持ち合わせているのではないでしょうか?
右側は雪兎の模様が入っていて、どりらもフォーマル系の附下や訪問着にも合わせていただける長襦袢かと持っております。
このような感じで神無月の会には、長襦袢の種類を増やして「体に感じるおしゃれな着物コーディネート」を語ってみたいと考えているところです。
お時間が取れるようでしたら、是非神無月の会を覗いてみてください。
おしゃれの道案内を長襦袢からさせていただきたいと思っています。
話は変わりますが、数日前に私のブログ記事をご覧になられた帯を求めていただいたお客様がいらっしゃいます。
私が持ち着物への価値観とメールをいただいたお客様の持っていらっしゃる価値観が合うものがあり、「どのような方だろう・・・」と思う気持ちが膨らんでお電話を入れてみたのです。
その方は青森県の方で、着物を着る機会がちょくちょくあるようなことを話されていましたが、西陣織のような織の帯は幾種類も持っていらっしゃって、染帯に興味を持ち始めたものの、扱っている呉服店がないこことを不満に思われていたそうです。
そのお客様は私のブログを見てくださっていて、ある記事に心が動き染帯を手にしたいと思いメールをくださったみたいです。
他にもお話も聞かさせてもらったのですが、お客様の暮らす地域に呉服店さんがほとんどいなくなってしまって、着物の染め替えなど、相談できる店がないことに困っていらっしゃることも話されていました。
このような話は他の県の方からも聞くことが多くなりましたが、全国にはこちら様と同じ不満を抱えて着物を愛用している方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
そのことを思うと、力になってみたいと思わずにはいられませんでした。
お客様に喜んでいただける仕事というものは、お望みの商品を提供するだけではないと思っていて、お客様のお役に立つ仕事が喜んでいただけるものであれば、タンスの中の着物コーディネートであろうと、しみ抜きや仕立直し、更には着物の染め替えであっても、遠い距離を埋める仕事をしたいと考えています。
私からすれば着物愛好家に寄り添う仕事が呉服店さんの役割だと思っていて、いろんな仕事をさせていただくことで自分自身の勉強にもなり、視野が広がるのではないでしょうか?
仮にお客様のお望みを叶えることができないことがあったとしても、無駄な仕事だとは思っていません。
その事をお伝えした次第です。
このブログをご覧になられている方で、微力な店ではありますが着物のことでお力になれるものであれば気軽に相談をしてみてください。
今の自分に何ができるのか?
ひたすらこの仕事に時間を費やしてきて、勉強してきたことを試してみたいし、遠い距離を埋める関係も築き上げることができれば、新しい店作りを考える切っ掛けにもなるのではないか?
お客様とお話をさせていただいて、そのようなことを思ったもので記事にしてみました。
それでは今日なこれにて・・・
お休みなさい。