♥ 体調がスッキリしなくて、夕方近くになると気力を失っています。
しかし、一日を締めくくる投稿が残っていて、「もう少し」と言い聞かせながらパソコンを動かし始めたところです。
今日は素敵な加賀友禅訪問着を紹介させていただきたいと思います。
優しい小花が散りばめられたオフホワイトとピンクのコンビネーションで染められた訪問着です。
着物にお花の幹や枝が入っていなこともあり、雰囲気がメルヘンタッチで比較的若い年代層にふさわしいのではないでしょうか?
上前の画像を映し出したものですが、色合いがとても綺麗で、暖色と寒色をバランスよく使い分けているところが気に入っております。
品が良くて素敵でしょ・・・
その点が加賀友禅の売りで、どのような席でお召しになられても知性ある女性を演じてくれる品と格を持ち合わせた着物かと思うところがあります。
一般的な帯の合わせ方は、金か銀系の古典柄の袋帯と組み合わせて格調高い装いに仕上げるのでしょうが、少しモダンさを引き出せないものかと思い、墨色に紫や黄色が入った花柄でコーディネートしてみました。
パンチのある色合の袋帯が、甘いマスクの着物に個性を吹き込めたのではないでしょうか?
仕上げの帯〆と帯揚げが入っていませんが、清楚な訪問着がおしゃれな訪問着に変わる私流のコーディネートです。
一つの帯の合わせ方として紹介してみました。
話題は変わります。
数日前に九州の方から着物の見立て相談があったことを記事にしましたが、その方から荷物が送られてきました。
厳重に閉じられた箱を開くと、この風呂敷包と縞模様の封筒が・・・
中を広げるとメンテナンスをするための訪問着と2本の袋帯に重ね衿が入っていました。
今回依頼を受けて、新しく着物コーディネートするために生かせるものがあれば生かしてみたいと考えるところがあって、送っていただいたものです。
そして封筒に中には2カットのご本人の写真と3枚に綴られた想いと願いが書き記されてありましてね~
胸を熱くして読ませていただきましたが、このようなご相談をいただくたびに責任の重さをひしひしと感じてなりません。
少し話が脱線しますが、私の好きなテレビ番組の一つに朝日テレビ系列の「ビフォーアフター」という住まいの改築番組があります。
建築設計士が依頼者の想像を遥か超える居住空間へとリフォームする番組ですが、それを見るたびに設計士の想像力に驚かされるだけでなく、プロ集団の技量に感動させられています。
その番組を見ては、業種は違えどもこの仕事に関わる以上は番組に出てくる匠のような仕事ができたならと、憧れるところがありましてね~
私の物差しで測れるスケールのものではありませんが、せめて、依頼主の期待に応えられる仕事ができたならば、もっと今の仕事に誇りを持てるのではないかと考えさせられるところがあります。
昨日も録画しいた「ビフォーアフター」を深夜に見て感動させられましたが、こうして遠く離れた、それも店に来店したことのない方から着物相談を受けると、私の店を信頼していただいていることを思わずにはいられません。
さて、今回のご相談をどのような手順で進めたらよいのか?
お客様が望んでいらっしゃる想いを正確に受け止めることができるのか?
そして、ご予算内でハレの日に着る着物を輝かせることができるのか?
プレッシャーですが、これまで培ってきた感性を生かしてチャレンジしてみたいと考えております。
そして思うことは、このような経験を乗り越えて、遠い距離を埋めるネットからの店作りの姿があるのでしょう。
そのキーワードは、心の底から喜んでいただける見立てかと思っています。
T様、ベストを尽くしてみます。
どうかしばらくお待ちください。
他にも新規の方で着物相談がありましたが、その話は別の機会に書いてみることとします。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。