いろんなご意見をいただくこととなった「オリジナル加賀友禅染帯」

♥ 今日の話題は次女が中学生時代に作った楽器の話です。

DSC_0026.JPGその楽器がこちらの映像にあるウクレレで、学校を卒業する前に家に持ち帰ったとき、その出来栄えに驚かされるものがありました。

楽器の形、選んだ色、そしてデザイン性など中学生が作ったものとは思えず、誰が作ったのかと問いかけたことを覚えております。

それが始めて見た時の印象でした。

それがいつしかホコリにかぶっていたもので、店の持って来て店内のディスプレーに使ったいました。

このブログでも度々映像に映っていたかと思いますが、或る時、仕入れ先の方がこの楽器を帯として作ったら面白いものになるのではないか?

何気なく呟いた担当者の言葉がいつまでも心に残っていて、機会があれば娘が作った楽器を帯にしてみたいと思う気持ちが芽生え始めていたのでした。

そのようなことを思いつつも踏み出す勇気がなくて悶々としたいた時に、商工会の職員が私の想いを知ることとなり、その職員が力を貸すから作ってみないかと背中を押されましてね~

戸惑うところがありましたが、踏み出してみることにしたのです。

その時に、帯を創作するにあたり一つの方向性を考えたのが次のことがらでした。

1、地元の強みを生かして加賀友禅で作ってみたい。

1、加賀友禅で遊びの帯が市場にあってもいいのではないか?

1、オリジナル品として若い年代層に締めていただける帯が作れたとしたら、着物市場がもっと広がるのではないか?

それらすべてが未知への挑戦と意気込んで踏み出したものの、そんなに甘くない現実を知ることとなったのでした。

課せられた条件は11月末日までに作り上げるということで動き出したのですが、図案の段階からつまずいてしまいましてね~

その過程をここでお話することはできませんが、娘が作った楽器を生かして作家さんに描いていただくことに・・・

とにかく期日が迫っているだけに、作家さんに負担を掛けてしまいましたが完成したのは数日前のこと。

創作した加賀友禅染帯で着物コーディネートしたものをここにご紹介させていただきます。

DSC_0021orizinarukagayuuzennsomeobi.JPG

黒地の小紋に合わせたのが私が作った染帯です。

鮮やかな地色を選択して楽器を描いたもので、着物地は黄色系やオフホワイト系、黒地に合わせると綺麗な装いになるのではないかと考えております。

DSC_0025orizinarukagayuuzennsomeobi.JPG腹はこのような感じで、帯〆帯揚げを加えてみました。

皆さんはどのようにお感じでしょうか?

このオリジナル加賀友禅染帯を数日前に紹介したところ、図案の完成度が乏しいとアドバイスを頂戴したこともあり、私の未熟さを真摯に受け止めていますが、不思議なもので賛否両論のご意見があり複雑な心境で紹介させていただいている次第です。

私としては初めての試みとして意味を持つ作品になったのではないかと思っています。

この先、お客様からいただいたご意見を参考にして、次なる作品を作ってみたいと考えていますが、白紙の状態から物を創る難しさを体験させていただきました。

本来なら今日から始まった「15万円までの着物や帯」の様子をお伝えすべきところですが、お客様からこの帯のことでいただいたご意見に、わずかなりともお応えしたいところがあって記事にしてみました。

私の想いを1/10も書くことができませんでしたが、投稿までの時間が足りなくなってきたこともあり、これで今日を閉じることとします。

では、お休みなさい。

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