♥ 北陸の年末にしては、穏やかで動きやすい日が続いております。
天気予報では、ここしばらく雪が降ることもなく気温も高く推移するようで、雪のないお正月を迎えることができそうです。
来店されるお客様はお正月のご準備で忙しくしていて、ゆっくり腰を落としてお話ができる状況でないことがうかがえます。
店内は初売りを迎えるまでに整理を終えて、残すは店の奥の片づけと掃除を残すまでとなりました。
それでは今日の投稿です。
店内奥の特設会場はこだわりの振袖一色になりました。
明日、古典柄振袖のお見立てが2件入っていて、かつてない華やかな振袖が並びました。
着物の良さを判る方であれば、ご納得できる品揃えかと思っておりますが、本物の振袖を見る機会が少なくなっていて用意した振袖柄に驚かれるのではないでしょうか?
昨今の振袖市場は量産された振袖で溢れていて、販売方法も着物初心者に判りやすく表示した、お仕立てを加えたセット価格が主流となっています。
それも価格競争が激しくなっていて、価格帯が低くなっているのが現状です。
それらのことが、数十年前に当たり前のように存在していた手仕事の振袖が、売る側からすると、販売したい価格帯ではなくなり、低価格と付加価値を付けたサービスを追い求め、着物初心者にお得感を問いかけるようになっているのが、今の振袖市場ではないでしょうか?
そうなると質の高い振袖の出番が少なくなり、こだわりに振袖が作れなくなっているのが自然の流れで、質の高い振袖が市場から消えていくということかと考えております。
現に手仕事の振袖の生産量は激減していて、ありふれた振袖に不満を持つ消費者にとっては、こだわりの振袖が選びにくい状況下にあるといえるかもしれません。
その背景には、着物の価値が判らない人が増えていることが考えられます。
しかし1・2年前あたりから、送られてくるパンフレットにない振袖を探している方が増えていましてね~
それは流行に捉われない品質の高い古典柄です。
映像をアップさせていいただいた品もその中の一つで、京友禅の伝統ある技術を駆使した振袖といえます。
貝桶に松の柄を取り合わせた振袖で、お目出度い成人式を祝う吉祥模様です。
くせがなく、清楚で華やかな振袖かと思いますが、染められた職人さんがご高齢になっていて、後継者が育っていないことを作られた会社の社長さんが口説かれていました。
これが手仕事にこだわる染屋さんの実情です。
着物が安ければいいと思っていらっしゃる方にはどうでもいいことかもしれませんが、安さを追求するあまりに、職人の技が途絶えてしまっては業界大きな損失で、それが目の前に迫って来ていることをいくらかでもご理解をいただければと思います。
そのような状況下の中で、店には上質な振袖が数多く揃いました。
明日のお見立てを終えてから、1月3日の初売りには「一日限りの振袖展」を開催させていただきますが、仕入れ先にご無理を言ってお力をお借りできたことを心より感謝しています。
ありがとうございました。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






