3月号の情報作りの中で出逢いがあった武者小路実篤さんの言葉に「ドキッ・・・!」とするものがありました

 制作が遅れていた「あ・うん」の3月号がようやくできあがりました。

CSC_0002silyouhousiaunn191gou.JPG毎月、目の前に訪れる季節や生活を日本文化の視点で情報を探し、それをA3の用紙にまとめるのですが、発行回数が増すごとにネタ探しに苦労させられていましてね~

そのことが制作を遅らせていて、人の出入りが少ない時間に「今日は作るぞ!」と言い聞かせては構成しています。

この情報紙はお客様に店のことを少しでも理解していただけることを目的とし、行事ごとの言い伝えや着物や和雑貨に関する知識を深めることができればと考えて月に一度発行しているものです。

それは、お客様と阿吽(あうん)の呼吸ができることを願いつつお配りしているもので、このことが繋がりを深くしているものかは実感できるものではありません。

しかし、毎月情報を集めることで、私自身が知らなかったことや新しい発見を学ぶことができてとても勉強になっております。

今回の3月号も、さまざまな本や資料から探し出し、ネットの力も借りながら情報を集めましたが、「そうなんだ~」と共感できることに巡り合うことがありましてね~

3月いえば歳時記では「桃の節句になりますが、私たちの生活は日本社会の年度末でもあり、学校を卒業される方や、職場では移動や定年退職をされる方もいらっしゃることでしょう。

そのことで、新しい世界へ飛び出す「別れと出会い」が待ち構える季節かと思います。

そこで、3月号に「心に植えたい言葉」特集と題して、先人たちが残した元気の出る言葉を集めたコーナーを設けてみました。

いろんな言葉を集めていく中で、私の心に強烈に響く言葉がありましてね~

それは武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)さんの言葉です。

「才能で負けるのはまだ言い訳が立つ、しかし誠実さや、勉強、熱心、精神力で負けるのは人間として恥のように思う。他で負けても、せめて誠実さと、精神力では負けたくないと思う。」

この言葉を読んだとき「ドキッ・・・!」とさせられました。

武者小路実篤さんて、どのような人なのか詳しくは存じ上げませんし、私と比較すべきでない偉大な方だと考えております。

なのにその言葉が、自分の生きざまのように聞こえてきて、何のためらいもなくストレートに心に落ちました。

何をしても上手くいかない現実があって、それでも階段を上りたくてもがく日々。

才能があったなら、こんなに「もたもた」していないで世の中に飛び出せたのではないだろうか?

それが悔しい。

せめて、自分で決めたルールを守り、努力を積み重ねれば新しい道が拓けるのではないか・・・

漠然としたものを私のエネルギー源として生きてきただけに、偉大な功績を残された方の言葉に、「これなんだ~」と、気づかされたしだいです。


こうして元気をいただいた訳ですが、このように情報紙作りは、いつしか自分自身の学びの時間になっていて、仕事や自分造りに役に立つ材料になっています。

作ることの億劫(おっくう)さと同居しているかのようですが、取りあえず191号が完成してホットしています。

明日から、お客様にも役立つものになると信じて、お配りしたいと思っているところです。


それでは今日はこれにて・・・

お休みなさい。

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