お子さんの入学式が近づき、その晴れの日を着物で向いたいと思っていらっしゃる方は意外と多いのではないでしょうか?
しかし晴れの場にふさわしい訪問着や附下・色無地の着物は持っていないし、街着として求めた小紋ならタンスに眠っていても、それが入学式に着れるのなのか判らないし・・・
と、悩んでいらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今日は小紋でセミフォーマルの装いを考えてみました。
あくまでも私の考え方で、イエローカードを突き付けられるかもしれませんが、セミフォーマルの導くためのポイントとしては、着物に多くの色が入っていないものや、明るめで濃度の浅い着物が生かせる可能性があると考えております。
その根拠は、入学式という場であることから、爽やかさと春を呼び込むものがあるからです。
それらのことから見えてくるキーワードは「品の良さ」ではないかと考えております。
一つの例として、幾何学模様の小ざっぱりした小紋をコーディネートしてみたのでご覧ください。
そのコーディネートがこちらの画像です。
グレー地の小紋で装いの格を上げたくて袋帯を合わせてみましたが、なかなか素敵でしょ・・・
バッグはフォーマル用ものを使ってみました。
前はこのような温かみのある帯〆と帯揚げで色を整え、べっ甲調の親子かんざしでコーディネートを組み合わせ清潔感のある装いに仕上げてみました。
いかがでしょう・・・
正統派の着こなしと言えるものではないかもしれませんが、春っぽい控えめな装いになり、入学式の場でも着ていけるのではないかと考えています。
それでは次に今の着物を帯や小物を変えて街着としてコーディネートしてみることとします。
紺系の全通柄の染帯で合わせてみました。
ガラッと雰囲気が変わったかと思います。
帯揚げは先ほどと同じものを使い、帯〆をカジュアル感のあるものに・・・
個性的な遊びモードへと変身です。
話題が途中から脱線したかもしれませんが、小紋の着物が帯や帯〆帯揚げの合わせ方でTPOの巾が広がることを、少しばかりご理解をいただけたかと思います。
なんといっても難しいのはトータルコーディネートかと考えていますが、タンスに眠る着物や帯があるようでしたら、専門家の力を借りてチャレンジしてみてください。
新しい発見を見つけ出せるかもしれませんよ・・・
私の見解が正しいものだとは思っていませんが、眠る着物を生かせるものであれば着物で入学式を迎えられた方がどんなに素敵なことか・・・
印象深い一日になると思いますよ。
是非参考にされてみてください。
ところで今晩は久しぶりにマージャンをすることになっていて、息抜きができることを楽しみにしているところです。
なので、投稿が早くなりました。
それではこれにて・・・
さようなら。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






