加賀小紋を染めている坂口幸市さんの「加賀染浴衣」を夏着物としコーディネート・そしてニュースを見ると悲しくなります

 現在22日からの「江戸小紋展」に 向けてお客様へのご案内と店内の会場準備に忙しくしているところですが、注文を入れていた今年の新作浴衣が毎日のように届いています。

DSC_0004kagazomeyukata.JPGそこで今日は一足先に「加賀染め浴衣」を紹介してみたいと思います。

この商品は、金沢で加賀小紋を染めていらっしゃる「坂口幸市」さんが夏物着物として染められたもので、ほんのわずかしか流通しない綿100%の絽の着物なんですよ。

商品名は「加賀染古代型夏衣」となっていますが、店では浴衣にもなる着物として紹介させていただいています。

それでは、届けられた品から一つ選んで夏着物としてコーディネートしてみましょう。

DSC_0012kagazomeyuikatawoko-dhine-to.JPG選んでみたのは夏着物としては珍しいグリーン地のもので、麻素材にローケツで染めた名古屋帯でコーディネート。

趣味的な装いになったと思いませんか?

この着物が綿素材だとは思えないでしょうが、江戸小紋と同じような技法で染めている、加賀小紋の染師・坂口さんだから成せる技かと考えています。

それでは次に浴衣としての提案をしてみましょう。

DSC_0001kagazomemannroyukatako-dhine-to.JPG水色のグラデーションになった博多織で羅織(らおり)の単衣帯でコーディネート。

浴衣らしくない模様だけに、お上品な浴衣の装いになったかと思います。

流行に左右されないだけでなく古典柄が着物に反映されていて、飽きの来ない浴衣になることでしょう。

CSC_0011kagazomeyukata.JPGこの加賀染古代型は、ベースの色はグリーンで模様が白く浮き上がる個所と、紫の色を挿している個所とがバランスよく調和したものです。

画像を大きくすると夏物の絽(ろ)の生地を使っていることがお判りできるかと思います。

県内でもなかなか手にすることができない夏物で、地元の特性を生かして4万円ほどで店頭に出したいと考えているところですが、どの品も一点物であることも書き加えて、この話題を終わることと致します。

ところで、本日レジカウンターに熊本地震の被災地に送る募金箱を用意しました。

DSC_0009kumamotozisinnbokinn.JPG簡単な作りの募金箱ではありますが、微力ながら復興にいくらかでもお役に立ち事ができれなと思って準備したものです。

早速店のスタップや娘、仕入れ先の担当者が協力してくれましたが、私自身もここに入れさせていただきましたが、店からもささやかなから募金したいと考えているところです。

5月の中旬頃にはこの募金箱に集まった金額を被災地に送りたいと思っていますが、これくらいのことで何の足しにもならないかもしれないが、どうか悲観しないで前を向いて踏み出していただけたらと願っております。

それではこれにて・・・
お休みなさい。