現在22日からの「江戸小紋展」に 向けてお客様へのご案内と店内の会場準備に忙しくしているところですが、注文を入れていた今年の新作浴衣が毎日のように届いています。
そこで今日は一足先に「加賀染め浴衣」を紹介してみたいと思います。
この商品は、金沢で加賀小紋を染めていらっしゃる「坂口幸市」さんが夏物着物として染められたもので、ほんのわずかしか流通しない綿100%の絽の着物なんですよ。
商品名は「加賀染古代型夏衣」となっていますが、店では浴衣にもなる着物として紹介させていただいています。
それでは、届けられた品から一つ選んで夏着物としてコーディネートしてみましょう。
選んでみたのは夏着物としては珍しいグリーン地のもので、麻素材にローケツで染めた名古屋帯でコーディネート。
趣味的な装いになったと思いませんか?
この着物が綿素材だとは思えないでしょうが、江戸小紋と同じような技法で染めている、加賀小紋の染師・坂口さんだから成せる技かと考えています。
それでは次に浴衣としての提案をしてみましょう。
水色のグラデーションになった博多織で羅織(らおり)の単衣帯でコーディネート。
浴衣らしくない模様だけに、お上品な浴衣の装いになったかと思います。
流行に左右されないだけでなく古典柄が着物に反映されていて、飽きの来ない浴衣になることでしょう。
この加賀染古代型は、ベースの色はグリーンで模様が白く浮き上がる個所と、紫の色を挿している個所とがバランスよく調和したものです。
画像を大きくすると夏物の絽(ろ)の生地を使っていることがお判りできるかと思います。
県内でもなかなか手にすることができない夏物で、地元の特性を生かして4万円ほどで店頭に出したいと考えているところですが、どの品も一点物であることも書き加えて、この話題を終わることと致します。
ところで、本日レジカウンターに熊本地震の被災地に送る募金箱を用意しました。
簡単な作りの募金箱ではありますが、微力ながら復興にいくらかでもお役に立ち事ができれなと思って準備したものです。
早速店のスタップや娘、仕入れ先の担当者が協力してくれましたが、私自身もここに入れさせていただきましたが、店からもささやかなから募金したいと考えているところです。
5月の中旬頃にはこの募金箱に集まった金額を被災地に送りたいと思っていますが、これくらいのことで何の足しにもならないかもしれないが、どうか悲観しないで前を向いて踏み出していただけたらと願っております。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






