盛夏の装い伝える難しさと夏用のカジュアル向けの帯〆帯揚げ・そして196枚目の情報紙

  7・8月は業界言葉で盛夏と呼んでいまして、この期間は、絽(ろ)や紗(しゃ)などの透け感のある織り方の生地や、夏に適した麻のような涼しげな素材を着装されることが装いの基本と言われています。

勿論、夏着物に合わせる夏用の帯も和装小物もある訳ですが、その事を理解して着物を着装される方が年々少なくなっているのではないでしょうか?

ひと昔前と違って、室内はどこも冷房が効いていることもありますし、また、盛夏の着物をお持ちでない方が多いために、我慢して着ればいいという考え方が定着しているのかもしれません。

そしてそのことが、まかり通る世の中になってきていて、業界の決まり事や、快適な着こなし法をアドバイスさせていただくと、お客様から「ほんの数時間のことだからこれでいいわ!」なんて言葉が返ってきて盛夏の装い提案の難しさを感じています。

冠婚葬祭などで、一生に何度しか着物を着ない方だと、私の提案は「買い物をしてください」と聞こえるのかもしれませんね。

どうであれ、着物を着ていただくことへのハードルを越えないと、何も始まらないだけに弱い立場にいると言えます。


その意味でこの時期は、きもの愛好家と分けて言葉を選ぶようにしていますが、時折、帯〆帯揚げに夏物があることを知らない方がいらっしゃいましてね~

CSC_0008natunoobisimeobiage.JPGここにアップした画像は盛夏の装いとして、夏紬や小千谷縮、上質な浴衣を着物として着るための、カジュアル系の夏用の帯〆帯揚げの一種で、ドット柄の品は麻素材の帯揚げです。

帯〆はメッシュのような組み方をしていて、見た目にも涼しさを呼ぶものだと考えています。

DSC_0010natunoobisimeobiage.JPG画像を拡大してみると、袷や単衣の着物に使っているものとは、作り方が通気性のある品であることがお判りいただかるかと思いますが、これが夏用になります。

他にもさまざまな種類があり、通気性のある生地や組み方を基本として作られているんですね~

夏物は袷時期の品より種類が少ないためにおしゃれなコーディネートが難しくなってきますが、どうか気を配ってみてください。

また、フォーマル用としては、帯揚げに特徴のある模様は避けて、帯〆は若干広めで平織タイプの品が上品ではないでしょうか?

帯〆帯揚げのコーディネートって、とても難しいものがありますが、いつでもご相談に乗れるかと思っているので気軽に尋ねてみてください。

盛夏の装いは暑さ対策も同時に考えなくてはならず、心地よいおしゃれがしにくいものですが、細部にわたって気遣いをしてみると暑さに打ち勝つ楽しさがあるように思います。

参考にされてみてください。

CSC_0003misenozilyouhousi.JPG夕方に8月号の「あ・うん」が仕上がり、これで今月の店作りに必要な配布物を準備することができませんでした。

今月は決算前の割引セール「涙・市」が控えているだけに、気合を入れて頑張らなくてはなりません。

いつもながら情報紙作りに苦労させられますが、№が196ということは、これまでの196枚の情報をお客様に出してきたということです。

いくらかでもお客様に役立つ情報を載せたいと努力していますが、ご理解をいただけるものになっているものであればいいのですが・・・

何一つとっても続けることの難しさを感じている私です。

それではこれにて・・・
お休みなさい。

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