夏のピークを過ぎたかのような静けさが店内に漂っているが、それでも数件のお客様から夏物の引き合いをいただくことができました。
利益の薄いものであるがありがたい。
その中には県外からの新規のお客様もいて、ブログにアップしていた夏から単衣用の帯を気に留めていらっしゃった人からご相談があり、あいのく、涙市でお嫁入りしていたもので、仕入れ先に依頼してこれから新たに作ることに・・・
幾度となく電話のやり取りを重ねてのことですが、その方がとても親しみやすい人でしてね~
東京にお住いの56歳の独身女性で、私の店を訪ねるために金沢旅行を計画していたと言うから、とても光栄に思った次第です。
お電話でその事を打ち明けられて赤面する私がいましたが、初めて出会った気がしなくてね~
駆け引きがなくて、思っていることをストレートに投げかけ、高ぶることもなく実に気持ちのいい方でした。
これを店との相性とども言うのでしょう・・・
ネットをしていると、落とし穴的な危険性があることを指摘される関係者が少なくない中で、こうしてご相談をいただける方の多くが誠実な人ばかりで元気をいただけます。
その意味でも、店の価値観を共有できる仲間探しがネットで生かされている気がしてなりません。
効率を望むべきなのでしょうが、心が通う関係が私に合っているみたいです。
こうして毎日投稿することは簡単なことではなく、投げ出したい気持ちで記事を書く日も少なくありませんが、見知らぬ人との出合いがあるから続けられているのでしょう。
誠実に対応できているかを問いかけながら物事を進めさせていただいていますが、少しでもお役に立つ店であったとしたなら幸せに思います。
そして現状に甘んじることなく、心遣いのできる店になれるように努力しないといけませんね。
季節は真夏なにに、振袖に関する小物の相談やお見立てなども入っていて、その対応に準備を進めているところですが、京都からの荷物が届いていないものでヤキモキしているところです。
そんな中、夏物の売り場に振袖を掛けてみると、その華やかさにうっとり・・・
薄物の着物と比べると迫力があって勢い付くものがあります。
素敵でしょ・・・
ちりめん地に手描き友禅させてもので、帯をあてがう位置に模様を少なくして染められた一品かと思っております。
個性派好みの紫地の地色に描かれている模様の色が艶やかで、差し色の深みは手描き友禅ならではの魅力を伝えるものです。
肩から小花が散りばめられて可愛い振袖かと思います。
安価な振袖が市場を占めていて、このような振袖が影を潜めていますが、成人式を前にしたお嬢様がいらっしゃるお母様に、このような振袖が作られていることを伝えたくてアップしてみました。
参考にさせてみてください。
さて、明日はネット関係に明るい専門家に店まで来て頂いて、有効な生かし方をご指導いただくことになっていますが、私のレベルで何を改善したらいいのかを尋ねてみたいと思っております。
どれだけ経験を積んでも、勉強をしないと世の中の流れに取り残されてしまう社会だけに辛いものがあります。
これも出合いがない人との接点に繋がるものだと考えれば何でも受け入れたいところですが、理解力の乏しいものには効率を図れるものではありません。
多くのことを望むのではなく、一つの出逢いを大切にすることが私に合っているように思うのですが、どうなることでしょう。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






