お盆が過ぎるとお客様の消費意欲が底をついたかのように来客数が激減いたします。
充分夏を満喫した後の反動のようなものがあって、残暑が厳しくても心は秋へと向かっているのでしょう・・・
涼しさを感じれるころまで我慢のときかもしれませんね。
こんな時期に静かに寄り添ってくるのが怠け癖です。
「暇なんだから仕事を今日中に終えなくても、明日があるさ・・・!」なんてことを思っていると集中力を失うだけでなく物事の判断力も鈍り、油断が取り返しのつかない事態を招くかもしれません。
その意味でも秋への備えをしておかないといけませんね。
さて、秋の婚礼シーズンを前にして、今日は黒留袖に合せる小物の紹介と解説を記事にしてみたいと考え小物の映像を用意してみました。
着物初心者の方には参考になると思うのでお付き合いください。
結婚式の席で黒留袖を着装される方は新郎新婦のお母さんになりますが、仲人を依頼されたときには女性の場合は黒留袖になります。
くれぐれも色留袖であってはならないことを頭に置いておいてください。
新郎新婦から視た叔母の立場の方は、黒留袖・色留袖のどちらを選択されてもかまいません。
その場合の草履とバッグの種類ですが、金銀色のものか白系ベースにした吉祥模様か古典柄がベターではないでしょうか?
例えばここにアップした草履とバッグは品は、年代幅も広く黒留袖の柄を選ぶことなく合わることができる品ではないでしょうか?
そればかりか、訪問着や附下・色無地や格の高い小紋にも合わせていただけるものです。
こちらのバッグは金糸と白糸で組まれたもので、口金はつや消しにゴールドで作られていて、開け閉めの留金は亀の甲羅に見立てたおしゃれなデザインを加えたものです。
そして持ち手は二本手になっていて、ゴールド系の金属使用となっています。
映像からも品の良さが見て取れるのではないでしょうか?
ご祝儀袋も入る大きさのもので、底の巾は22㎝×・マチ10㎝、そして高さだ14㎝あります。
なかなか素敵でしょ・・・
これなら、「娘さんの訪問着や附下にも合わせることができるかも・・・」、そんな想いが頭をよぎっているのではないでしょうか?
お値段は税込¥54,000円の品になります。
そしてバッグと同じ組紐の鼻緒で用意したのが、こちらの草履です。
草履台はすべて牛革を使っていて、色をつや消しの薄金ですげ上げたものです。
癖のない品の良い草履ではないかと思っていますが、草履台にもサイズというものがあって、22.5㎝以下の方の場合はS寸、23~24㎝までであればM寸、24~24.5㎝の大きさだとL寸、25㎝にもなるとLL寸になると考えております。
近年L寸のサイズの方が増えていることもあって、ここではL寸の草履をアップしてみました。
横巻きと言って草履の側面は前2段、後ろ3段のものを用意しましたが、フォーマルの着物にはこれくらいのデザインの物が上品で格も上がるものです。
ちなみにかかとの高さは5.5cmになりますが、背丈が高いと、この高さを嫌う方もいらっしゃって、その場合は高さの低い草履台を使用されることがあってもかまいません。
店ではサイズも含め高さの相談もお受けしておりますので、気軽に問い合わせください。
ここで紹介をしているL寸のお値段は税込¥43,200となりますが、必ずしも草履とバッグはセットでなくてはならないものではないので、バランスが整っていれば良いものだと思っています。
次に黒留袖に合せる帯〆ですが、基本は白か金銀を使ったものが正式になります。
丸の組紐タイプも対応するものですが、画像にある平織のものが品が出るのではないでしょうか?
これもお値段にばらつきがあって、画像の上の品は税込¥7,560の品で、下は¥17,280になります。
この違いは一言でいってしまえば組み方の違いになりますが、金属糸を多く使っている方はコストを下げることができるものですが、硬さが残るものです。
一方、絹糸を多く使って手組で組んだ品は帯に馴染み触れた感触が柔らかいことが言えます。
その違いが価格に現れるものだと解釈してください。
また房も、撚り房のほうが締めたときのまとまりがよく、一般的な房は花火が上がったように膨らみ、使った後に癖毛みたいなものが残ることがあります。
比較できる映像を用意することができませんでしたが、ここではどちらも撚り房を使っていたもので映像を添えてみました。
帯揚げは白ベースを使うのが正式です。
絞りが入ったものでもかまいませんが、とのかく白をお使いください。
ここでは帯揚げに吉祥模様が入ったものをアップしてみました。
こちらは鶴の地紋が入ったものに、金の縫い取りを入れたもので、お値段は税込¥8,640の品になります。
こちらになると更に品質が良くなるもので、貝合わせの地紋に松と梅を金糸で浮かび上がらせた品になります。
絹素材も肉厚でお値段は税込¥14,040の品です。
そして黒留袖の着装に忘れてはならないのが扇子です。
この場合の扇子は仰ぐものではなくて、帯に挿しておくものですが、黒塗りのものを使いのがマナーです。
ここでは無地の品と松葉を金箔で描かれたものを紹介していますが、どちらも黒留袖に合せる品になります。
中の作りは片面が金でもう片方が銀になっているもので、お目出度い意味合いを表現したものになっています。
お値段は黒塗りの無地で税込¥1,620で金箔の模様が入るものは¥2,160になります。
勿論これ以上の品があることを付け加えておきたいと思いますが、この扇子は色留袖になると塗の色が変わるんですね~
こちらが色留袖に合せるセンスになり、塗の色が黒から白に変わります。
中の作りは黒塗りものと同じで、お値段は税込¥3,780と少し割高になっております。
この他にかんざしがありますが、かんざしについてはオンラインショップで紹介しておりますので、ここでは触れておりません。
参考までにオンラインショップも目に触れていただけたら幸いに思います。
きもの専門店によって取り扱う品が違ってくるものですが、基本的なところは同じで参考にしてみてください。
判りにくいところがあるようでしたら、遠慮なさらず尋ねていただけたらお応えさせていただきと思っています。
長い記事になってしまいましたが、どうにか書き終えることができてホットしました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。