今日は来月店内で開催される神無月の会について、商品を交えてご案内を入れたいと考えています。
どうか最後までお付き合いください。
その前に、春と秋の半年に一度、新しい商品を紹介できないかと考え、その都度テーマを決め、お客様や地域の皆さんに着物の振興を図る意味でさまざまな商品を紹介させていただいています。
しかし昨今は、作り手も少なくなり、採り上げてみたい商品を集めるのに苦労させられるものがありましてね~
会を開くことのハードルの高さを感じていますが、特徴ある商品を紹介することを怠っていると、気づかない間に商品が消えていくだけに危機感を持って取り組んでいるものです。
そのような背景に中で、今回取り組ませていただいたのが信州紬をテーマにしたカジュアルコーディネートです。
先月上田紬の織元へお邪魔してまいりましたが、機屋さんが全盛期の1/10まで減少したことを聞かされて、時代の波を受け止めることとなりました。
そのこともあって信州紬を採り上げてみたいと思った次第です。
今回は信州で織られている三大紬を軸にフォーマルの着物を交えて会を開かせていただきますが、その三大紬を触りの部分を紹介してみたいと思います。
まず最初に上田紬をコーディネートしてみました。
この上田紬は艶(つや)と張りを持つ風合いで、縞と格子柄を主に手織り機で織られています。
今回は紬の紹介にとどまらす、おしゃれなコーディネートを帯と帯〆帯揚げも含め、細かな和装小物まで提案ができればと準備を進めているところです。
合わせた帯は紬地に刺繍を入れたもので合わせてみました。
兎の帯留めが装いの面白さに花を添えている感じがして可愛いでしょ・・・
こちらは伊那(いな)紬というもので、真綿を使ってふっくらした柔らかさを持つ紬と言えます。
これも手織で織られていて、草木染を用いて縞、格子、絣柄の三パターンで作られているものです。
違った帯でコーディネートしても良かったのですが、紬に合わせてこだわりのおしゃれな帯も数多く揃える予定でいるもので、市場にあまり出回っていない読谷村花織で組み合わせてみました。
これこそ普段着と言えますが、味があって楽しめる着物ではないかと考えています。
帯〆のぼんぼりにも見逃せない面白さがあるのではないでしょうか?
読谷村花織の帯も魅力的でかと思っています。
伊那紬は帯も作られていまして、信州紬展には他の品も紹介できれなと考えています。
こうしてお太鼓を作っているとマニアックな感じもしますが、素朴さがあって他にはない味を持ち合わせているものです。
そしてこちらが三才山(みさやま)紬というものです。
制作は横山俊一郎さんと、そのご家族で作られている品で、工房周辺で自生する草木で糸を染めてから手織で織られたものです。
しなやかな風合いが魅力的かと考えていますが、ここでは琉球紅型の帯でコーディネートしてみました。
この三才山紬は栗と玉ねぎで色を出したもので、横山さんならではの魅力を秘めた紬と言えるかもしてません。」
帯〆帯揚げの合わせ方で、年齢層が変わるのも紬のならではの魅力。会期中はこの小物にもこだわってみるつみりでおります。
それにしても魅力的な紅型の帯です。
繰り返しますが、今回の信州紬展は紬の魅力を引き出す上で、さまざまなおしゃれ帯も合わせて紹介させていただきます。
これも紅型の帯ですが、織に染めの帯ってとても相性は良くて私の得意なジャンルでもあります。
この場では、ほんの一握りの商品しか紹介することができませんが、本番はいろんな帯を紹介したいと感がております。
最後番外編として飯田紬をコーディネートさせていただきます。
こちらも信州で織られている紬ですが、生産が極めて少ないそうです。
店にはこの縞柄しかありませんが、とても好きな紬なもので染め帯と合わせた映像をアップさせていただきました。
とても魅力的で素敵でしょ・・・
駆け足での商品説明となってしまいましたが、あまり目にすることの少ない信州紬とおしゃれな帯を披露させていただきたいと考えております。
期日は10月21日(金)~24(月)までの四日間です。
着物の魅力を存分に味わっていただけるのではないかと思っているので、是非覗いてみてください。
コーディネートも含め充分な解説ができませんでしたが、今日はこれで終わらせていただきます。
さは、これにて・・・
お休みなさい。