黒留袖に合せる刺繍半衿とは・そして退屈日常と心の持ち方を考えてみました

  久しく太陽のお目にかかっていない気が致します。それくらいどんよりした日が続き、空から雨が降り落ちる雨は心まで届いていて湿っぽくさせられます。

照り付ける太陽を浴びで、暑い暑いと言っていた8月が恋しくなりますが、季節の変わり目はいつもこんな感じなのかもしれませんね。

今日もお客様が少なくて、その事が心を曇らせていたのでしょう・・・。

私は奥で制作が遅れている10月号の情報紙作り。人の出入りが少なかったこともあり集中力を切らすことがありませんでしたが、食後には睡魔に襲われ、ひとり言のように大きな声を出して眠気と戦う私でした。

陰で誰かが聞いていたら、精神が病んでいると思われたかも・・・

そんな話はさておいて、結婚式シーズンでもあるので黒留袖などに合わせる刺繍半衿を紹介してみたいと思います。

黒留袖には白い半衿が正式で、無地の半衿でかまわないわけですが、中に衿を華やかにしたいと刺繍の半衿を付けたいと思っていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのときには、白地に金・銀・白の糸を使ったもので、吉祥模様(お目出度い柄)のものがふさわしいとされています。

なので、それ以外の色が入ったものは避けられた方がよろしいでしょう。

CSC_0002sisilyuuhanneri.JPG例えていうのならこのような感じの刺繍半衿です。

金糸と白糸で表現された宝尽くしの文様になります。

この宝尽くしの文様が吉祥模様の一つなんですね~

sisilyuuhanneri.JPG襟の形を作るとこのような感じになりますが、衿の付け方で打ち出の小槌を出すこともできます。

ここに着物をかぶせると見える模様はほんのわずかですが、黒留袖の装いに変化をもたらしてくれるものになります。

気が利いている考え方もできるでしょうし、格が上がる捉え方もできるのではないでしょうか?

CSC_0012sisilyuuhanneri.JPGその装いを控えめにしたのが同じ柄の白糸で刺繍された半衿です。

無地場に立体感があって、清楚なイメージも失われていない刺繍衿ではないかと思っております。

CSC_0014sisilyuuhanneri.JPGこちらも宝尽くしに使われている文様になります。

CSC_0015sisilyuuhanneri.JPG一方で、白糸の刺繍ではありますが、吉祥模様ではないために、おしゃれな感覚があって黒留袖には似つかわしくない半衿と言えるかもしれません。

どちらかと言えば、訪問着や附下などに合わせると襟の魅力が引き出されるのではないかと考えています。

CSC_0010sisilyuuhanneri.JPGこの刺繡衿は古典柄の七宝紋ですが、これも黒留袖にはふさわしくないと言えるでしょう。

着物に合わせるとしたら黒留袖や色留袖を除くフォーマル着の装いに合わせると刺繍が生きる半衿だと思います。

白ベースに刺繡半衿と言っても幅広く種類があるので、黒留袖に刺繍半衿をお望みであれば専門店で相談されることをお勧め致します。

この刺繍半衿のことで、お客様からの問いかけが多いのは汚れた時のお手入れ方です。

白の無地半衿に比べて高価なものだけに、パールトン加工をされておかれると汚れ落としのコストが軽減ができることを申し上げているのですが、手にされる方の多くは、身に付ける瞬間を何より一番に考えてご準備されている気が致します。

言葉が足りない記事になりましたが参考になれば幸いです。

ところで日々の生活は退屈な時間に囲まれていると言えるのかもしれません。

朝が来て、仕事を持っている方は決まった時間に家を出て職場に向かう。何事も問題なく仕事をこなすことができたなら、その日は穏やかな日で、時間があればどこかで寄り道をして、体を休めることができる我が家へと戻る。

そして、職場であったことをあれこれ考えながら夕食を取り、ニュース番組を見終えて明日に備えるという感じで、毎日がその繰り返し。

これは私の場合で、それぞれにいろんなサイクルで時間を刻んでいる訳ですが、ここに生きていく目的みたいなものがないと時間に流されているような気がしてなりません。

その意味でも自分の居場所を探して彷徨っていると言えるのでしょう。

ここに心のすき間みたいなものがあるように思っているのですが、作りかけた情報紙の中に今月の言葉という紙面があり、その紙面を埋めるのに「エルマ・ボンベッグ」という人の言葉をみつけましてね~

人生の終わりに神の御前に立ちとき、才能はもうひとかけらも残っておわず、「与えてくださったものはすべて使い切りました」と言えるようにしたい。

その言葉に自分をフォーカスしてみると、子供や孫の成長や私の仕事の中で、もっとできることがあるような気がして、背筋が伸びるものがありました。

不満やできないことを言い始めたらキリがありません。

みんな立ち位置が違っても、退屈が時間ばかりだったとしても、自分の役割を燃やし尽くせたならどんなに素敵なことでしょう。

人の生き方と比較しないで自分らしく生きてみたいものですね。

これで体を休めることができる我が家に戻ることにします。
では、お休みなさい。

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