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ここに3種類の浴衣を帯を取りだしました。
左から [A] ポリエステル素材の紫とグリーンのリバーシブル、
[B] 正絹単衣博多織り
[C] 正絹紗織り博多織り(水玉柄)
どの品も、浴衣に合わせる半幅帯になりますが、それぞれに特徴の違いを持っています。
今日はおしゃれなコーディネートの話しではなく、夏の暑さ対策について浴衣帯を題材に考えてみました。
解りやすくまとめられるか心配ですが、しばらくお付き合いください。
夏場に着物を着た時、最も汗をかくのが帯周りではないでしょうか?
考えてみてください、着物を着装した場合、帯の部分にはいくつ生地や和装小物が重なります。
仮に浴衣で考えてみると、汗取りの浴衣スリップが前で重なり合い2枚、浴衣も前で重なり合うから2枚、女性の場合は腰の部分でたくし上げをするので、プラス2枚。
帯をあてがう前に6枚の生地が重なり合います。
これに帯結びに必要な前板や、伊達〆、加えて補正として使うタオルなども入れると、10枚近くの生地が重なり合っていることになります。
その上に帯を巻くとなると、想像するだけで汗がにじみ出るかもしれませんね。
この基本形の浴衣着付けに、[A]のリバーシブル浴衣帯を3重に巻いて、帯の形を整えると、それだけで6枚の生地がお腹に重なることになります。
つまり、浴衣を着装した時には、16枚近くの生地が重なり合っている計算になるんですね~
考えてみれば、暑い夏に、冬のような重ね着をしているような感じです。
さて、ここからが私が伝えたい暑さ対策方です。
浴衣帯を[B]の単衣帯(一枚になった帯)を使いと3枚軽減されます。
更に、[C]の紗織り帯を使うと、通気性がよくなります。
ここに、暑さ対策のポイントがあるのではないでしょうか?
それ以外にも、使う和装小物で暑さ対策が図れるので紹介したいと思います。
こちらの夏用の小物です。
上からネット状になったゴム付きの前板。(778円)
真ん中は、コーリンというメーカーから出されているメッシュの伊達〆。(M寸で2100円)
下がメッシュ状になった夏用の本筑伊達〆。(7560円)
(伊達〆は化繊と正絹の違いになります)
画像を拡大してみましょう・・・
どの品も通気性が良くて、体に貯まった熱を外に放出することでしょう・・・
熱を閉じ込める小物とは大違いの和装小物で、暑い夏だからこそ効果を発揮する小物だと思います。
言葉が足りていないかもしれませんが、暑さ対策に役立ててください。
他にも暑さ対策としては、化繊や綿、そして正絹などの生地の素材との関係があります。
深い話になるので、ここでは触れませんが、天然素材が体に優しいことだけは確かです。
話は変わりますが、昨日提げた私の短冊が効果をみせたみたいです。
富山県から越しになられたお客様が、季節商品をお求めくださいましてね~
とっても嬉しかったです。
ありがとうございました。
この調子で明日も頑張りたいと思っています。
今日は難しい記事になりましたが、これで終わりたいと思います。
お休みなさい。