店内は二つに分けた売り場構成になっていまして、和装はクリスマスの着こなしや冬の装いを提案していて、店内奥の特設会場では古布の木目込み雛人形展を開催しています。
私にはどちらも大切にしている娘たちで、地域に人にウインドーや立て看板なのでアピールしているのですが思うように事が運びません。
体調も元に戻り、気持ちのいい晴天とあって来店客が多いかと思っていたのですが、その想いとは逆で少し気落ちしております。
地域の方と寄り添いながら、新しい商品やサービスを提案しているつもりでいても、生活必需品でないだけに難しいものがあるのでしょう。
いつものことながら、心を満たす商材を採り上げながの店作りって、簡単なことでないことを教えられています。
この仕事が好きだから懲りないで続けられているのかもしれませんね。
店内は冬と春が混在していて、特設会場では古の香りを秘めた木目込み雛人形を紹介させていただいていますが、その中から、ここに映る二組の雛人形にスポットを当ててみたいと思います。
こちらは「神皇立雛」と名付けられた品で、古布の雛人形の中で最も評判の良いお雛様と言えるかもしれません。
厚みのある塗台と金屏風が組になり、本体のお人形も風格と静寂さを備え、古布の生地も吟味された存在感のあるものです。
床の間のある先に飾られると奥ゆかしいものがあるでしょうね~
塗台に幅は69cmで奥行きは39cm、高さは台と金屏風を加えると60cmあるものです。
お値段は税込み価格¥280.800の品となります。
こちらになるとコンパクトサイズの雛人形で、ふくよかなお顔がなんとも可愛い座り雛です。
映像を「福寿雛」と「雛あそび」と名付けられた押絵の金屏風を組み合わせたもので、玄関先などにお飾りになると、優しく人を招いてくれるのではないでしょうか?
一片的な雛人形のお顔でないところに親しみを感じる一品かと思っています。
塗台の大きさは巾50×24㎝で金屏風を置くことを考えると奥行きが30cmくらい必要になるかもしれません。(金屏風高さは47cm)
春を呼び込む飾り物としてお勧めしたい雛人形です。
お値段は「福寿雛」が税込価格¥129.600で、押絵の金屏風が¥54.000の品になります。
どちらも古布使いであることを付け加えておきます。
この木目込み雛人形展は12月13日(火)までとなっておりますので、興味のある方は是非覗いてみてください。
ところで、商売というものはリピーター客を増やすことと、販路を広げることが繁盛店の生命線になるものではないかと考えています。
どちらも店のファンを掴むことの魅力作りに苦労させられるものがありますが、特に家業店や小規模経営の店のは販路拡大に頭を悩ますものがあって、情報が氾濫している中で右往左往させられるものがあるのではないでしょうか?
私の店にも様々な業種からネットや電話を使って、商品の取り扱いやサービスの提供のお誘いをいただく機会が増えています。
お誘いを受ける側としては、「安全と信用」を最も重要視する訳ですが、一方で、着物業界の市場に危機感を抱きながらネットを活用している自分がいて、ネット社会で「安全な会社」と思っていただけるまでにどれだけ時間が必要とするものかを客観的に教えられるものがあります。
急いでも得ることができない信用。
急いでも着物の魅力を伝えることができない業種だけに、腹を括って根気よく情報を外に出し、専門家としてセンスを磨くことに努力を積み重ねることが、いつの日が販路を広げられるものに繋がると、迷っている自分にもう一人の自分が言い聞かせていました。
便利さと無駄を省く社会の中で、もがきながらも道を探り続けるこの頃です。
ところで、私の体調を案じてくださっていたお客様がいらっしゃいまして、気を遣わせてしまったことを申し訳なく思っています。
昨夜は充分身体を休めることができたみたいで、体も重さもしばらく続いていた下痢も完治しました。
心遣い本当にありがとうございました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。