今日は寒さを感じる一日になりました。日本海側の上空に寒気団が押し寄せていて週末頃には積雪が予想されるみたいです。
この冬将軍が来るとお客様の来店が極端に少なくなり、春の声が届くまで苦悩に日々が続くかと思うと心が痛みます。
そうならないためにも知恵を使って、寒さや雪を吹き飛ばすだけの魅力を備えておかなくてはなりません。
さて、次の一手をどうしたものでしょう。
いろんなことが駆け巡る中で、オンラインショップのテコ入れのことや、昨日、京都で刺しゅう作家さんとお話を交わしたことをどのように具現化したらいいかを考えていました。
そんな折に店のことをよく理解していただいているお客様がお二人お越しになられていましね~
店にお越しになられた目的が違うお客様とご一緒にお茶を飲みながら雑談をする中で、4月に開催する卯月展の構想を問いかけてみることに・・・
昨日、刺しゅう作家さんとお会いして来たことや、その作家さんを展示会にお呼びしたときの話をすると、お一人のお客様は、「お客様が少ないと、先生に恥を掻せてしまうのでは・・・?」
私が最も気にかけていることを指摘されましてね~
そのことを気にかけながらも、もう一枚のカードを持っていたもので、考えているプランを問いかけてみました。
手刺しゅうの技をより深く理解していただくために、作家さんの力をお借りして体験コナーを設けてみたい旨のお話させていただいたのです。
その構想とは、
2種類の柄を選んでいただいて、シルク素材にお客様が作家さんのご指導を受けながら刺しゅうしたものを、後で巾着に仕上げてお分けする案はどうだろうか?
その参加費として、1万円くらいを見ているのですが・・・
この映像を見ていただくことはなかったのですが、その問いかけに、先ほど口を開いたお客様が、「シルク巾着となると価格面や使い道をなどを考えると気軽に手を出ないのでは・・・?」
するともう一人にお客様が「刺しゅう半衿だったら使ってみたいな~・・・半衿は作れないの!!!」
その間にお客様といろんなやり取りがありましたが、気が付かなかった刺しゅう衿の案を聞かせていただいた時に、素直に心に響くものがありましてね~
華やかさやおしゃれの演出に半衿の魅力を提案してきただけに、面白味があるのではないだろうか?
お客様とのお話を中断して、そのことを刺しゅう作家の森さんに電話で尋ねてみると、軽いものならお客様にご負担を少なくして刺すことができるとの返答をいただくことができました。
事は急げとばかりに、早速、正絹の白の塩瀬半衿を森さんの工房へ送って、見本品を作っていただく段取りを取らせていただいた次第です。
こうして、迷いが知らず知らずのうちに森さんの刺しゅうに引きつけられている自分がいる訳ですが、今年のスローガンに掲げた「その答えはお客様が持っている 素直な心で耳を傾けてみよう」が、生かされた気が致します。
結論を結ぶには早すぎるものがあります。しかし、お客様の声が背中を押していることだけは確かなようです。
よきアドバイスをありがとうございました。
いろんな角度から私の店でできることを探っていたときに、微かな産声を上げた瞬間だったのかもしれません。
「その答えはお客様が持っている」
迷いをお客様に尋ねてみることも、店作りに欠かせないものだと感じた一日でした。
お客様のなにげない声って、聞きすぎて迷いを膨らませるものではあってはなりませんが、見極める力も持ち合わせたいものです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。