爽やかな 秋晴れの日になり、外に飛び出したい気持ちでいましたが、あいにく店は私一人で、その間に終えてしまいたい仕事をこなす一日でした。
出入り口の扉を開けたままにすると、ほどよい風が通り抜け、それが、穏やかに流れるゆったりした時間に思えるものがありました。
そんな穏やかさの中で店内の模様替えもしていたのですが、ふと、思うことがありましてね~
お客様の心を惹きつけたくて、さまざまな商品をディスプレーしながら売場を構成しているが、はたしてこのことがお客様に必要とされている店になっているのだろうか?
それは、単純な自分に対する問いかけで、揃えた商品を生かしきれていないから来客が望めないのか、それとも、着物に関心がないから来客が少ないのかを問いただすものでした。
言葉を替えるなら、商品を無駄使いしているのではないかと思えるものがあり、着物愛好家の役立つ店になっているのかを振り返るものだったかもしれません。
問題を探ることができても、答えが見えないから経営者は知恵を絞る訳ですが、物事を組み立ててから事を運ぶ準備がないと、実を結ばないことを自覚しないといけません。
その考え方の元に、商品があり販促があるのでしょう。
そしてその先に信頼があるとしたら、努力と心棒(辛抱)がないと届かない世界だと考えています。
現実はその事を諭すもので、私にはどこかに甘さがあるのでしょう。
毎日が一歩進んでは半歩下がることの繰り返しで、心も浮いたり沈んだりしていますが、これが経営者に与えられた宿命なのかもしれません。
へこたれないで、自分を信じることを忘れないでいたいです。
そんなことを問いかける時間がありましたが、それもつかの間のこと。
着物のメンテナンスを終えた品を取りに来られたお客様が、笑みを浮かべて、
「この店の前を通るときには、ウンドー見ながら心弾ませているんですよ・・・!
私のお気に入りの商品ばかり置いていて、とても相性が合う店だと思っています。」との声。
これだから経営者は浮き沈みが激しいのかもしれませんね。
ここのところ、ブログが私に日記になってしまっていて申し訳ありません。
最後の目を潤す映像をアップさせていただきました。

古典柄の附下をコーディネート
お嬢様向きの附下をコーディネートしたものですが、清楚でありながら、輝く華やかさがあってステキでしょ・・・
こちらの一組をお持ちでしたら、お友達の結婚式の披露宴や、本人のご結婚後の挨拶回り、そしてお子さんがお生まれになれば、七五三参りや入卒用のお母さんの装いとして、広く、人生の節目に華を添えてくれることでしょう。
それは、幸せの証を着物で表現したものだと思えるのですが・・・
私の目線から言葉にしたものですが参考になれば幸せです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







