防寒草履が売れてます・そして礼装用の草履とバッグと町の電気屋さんの話と私の仕事

ぞうり草履/げた下駄

 温かな陽気が続いていますが、そろそろ大気が入れ替わり、冬を感じさせられる肌寒さが訪れるのではないでしょうか。

 

寒いのは苦手で、お天気が荒れる前に温風ヒーターに使う灯油を買って冬の備えを始めたところですが、着物を着る機会の多い方は、そろそろ冬支度を考えてみてはいかがでしょう。

 

店では数日前から10月13日のブログ記事で紹介させていただいた防寒草履が動き始めていまして、冬の備えが始めっている感じが致します。

 

 

 

防寒草履

防寒草履

防寒草履を沢山品揃えしている訳でなので、冬本番を前にして新たに数足用意してみました。

それが手前の薄グレーとエンジの2色で、エクセーヌという人工皮革で作られた商品です。

 

 

 

防寒草履

防寒草履

市場には模様が入った防寒草履が多くあるようですが、色合いでおしゃれが決まる無地って、着物に合わせやすくて上品だと思いませんか?

 

保温性が高く、シルクガードを済ませているので、雨風が強くても足元を守ってくれることでしょう。

お値段は税抜き価格¥28,000の品になります。

 

 

ゴマアザラシの防寒草履

ゴマアザラシの防寒草履

エクセーヌ素材よりも少し高価な価格帯になりますが、ゴマアザラシ毛皮を使った防寒草履もお勧めです。

 

染めたゴマアザラシですと、色落ちもあるように聞いていますが、天然の毛皮を使っているので足袋に色が付くことはありません。

おしゃれを際立たせる草履かと思っていますが、量産されるものではないので手にしていただけると、着物の楽しみ方も変わることでしょう。

 

いずれの品も限定品なので、心が動くようであれな気軽に相談してみて下さい。

 

 

 

そして新たにフォーマル用のバックと草履を用意してみました。

 

バックと草履の鼻緒が同じ素材のものを使っていて、セット商品となるものです。

 

 

フォーマル用バッグ

フォーマル用バッグ

ステキな表情をしているでしょう。

 

 

フォーマル用のバッグ

フォーマル用のバッグ

バッグの後ろ側にも銀で刺繍をいれていて色合いはゴールド。

 

 

フォーマル用の草履

フォーマル用の草履

草履の鼻緒を高級感があって、黒留袖から訪問着や附下、慶事の色無地まで合わせていただけるものです。

 

 

フォーマル用の草履とバッグ

フォーマル用の草履とバッグ

草履台は薄金の牛革を使っていて、かかとの高さは5,5㎝あるものです。

 

とても品のいい草履とバックだと思っていて、ここに紹介させていただきました。

お値段はセット価格で税別¥70,000で店頭に出したところです。

 

話題は替わりますが、11月号の「あ・うん」と23日からの「15万以下の着物や帯の会」の案内を持って、お得意様である家業店の電気屋さんに寄ってみると、女将さんが、時代が変わってしまって根気がなくなったと、口説かれていました。

 

大型店の進出に加えて、近年はインターネットで買い物をされる方が増えていて、それが経営に如実に表れていているのでしょう。

私たちの時代は終わったと、ついて行けなくなったことを話されていましたが、どの業種も昔と商いの仕方や実店舗の在り方が変わってしまったことを感じずにはいられません。

 

昔はこの地域に沢山の呉服店があったそうです。

 

それが影も姿もなくなってしまって、後発に店舗を出した私の店だけになってしまいましたが、町の中にある電気屋さんとよく似た状況に置かれていることだけは確かです。

 

そうであったとしても、チャンスと捉えることはとても難しいことで、ただ、うなずくしかありませんでしたが、諦めてしまえばすべてが終ってしまいます。

 

それは、氷が溶けて水になり、いずれ蒸発して跡形もなくなってしまう、商魂だとしたら怖いものがあります。

 

老いていくと、そんな幕引きになるのかもしれませんが、不器用でも時代の流れについて行く努力と、商品の魅力やサービスに工夫があれば、道が拓けると信じている者の一人です。

 

そして、そこにチャンスが潜んでいるのではないでしょうか?

 

考えたことを行動に移すことは、勇気とエネルギーがいることです。

失敗が続くと心が折れることもありますが、それでも追いかけられる夢を持たなければならないと思っています。

 

私を知る人は、仕事ばかりして何が楽しいのかを問いかける人もいますが、どれだけ経験を積んでも、こに道のプロになれないから、プロになりたいと思う気持ちが時間を惜しまずに仕事と向き合ってこれたのでしょう。

 

それが私のライフスタイルになってしまったのでしょう。

 

どこまでやれるのか分かりませんが、縁あってこの仕事に関わった以上は諦めたくありません。

それが亀のような足であったとしても、浦島太郎にならないようにして踏み出す勇気を持ちたいものです。

 

このような文を書いていると、つい熱くなってしまいます。

長い記事になりましたが、これで閉店とさせていただきます。

それでは、お休みなさい。

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