仕入先の幹部の方とお話をする機会があり、昨日の電気屋さんお話をさせていただくと、洋品店や布団屋さんでも、量販店やネットからの買い物が増えていて、家業店の経営が難しくなっていることを話されていました。
それは、この先5年から10年の間に家業店が淘汰される時代が来ることを予感させる話でした。
その一方で、各メディアからは株価が値上がりして、好景気であることが伝えられていますが、いったい日本の経済はどうなっているのかと考えさせられます。
弱肉強食の構図が色濃くなっているとしたら、家業店は変わりゆく物事の仕組みをよく理解して、店の強みをどのようにして生かしていくかを真剣に考えなくてはなりません。
これまで私たちは、「専門店」という言葉を安易に使っていますが、物が溢れている中で、より一層、他店との差別化を図れる「専門店色」を出していかないと生き残れなくなっている感じがします。
そんな考えのもとで、こだわりのある商品とネットも活用しながら新しい道を探っていますが、なかなか安定した成果を収めているとは言いにくいものがありましてね~
手強い敵と向かい合っていますが、その敵は私の心の中に潜んでいて、日夜、右往左往しています。
さて、気分を変えてステキな加賀友禅の訪問着を紹介してみましょう。
銀ネズ色の訪問着に金地の袋帯で格調を出したものです。
「華苑」という作品名で、優しさと品を兼ね備えた加賀友禅ではないかと思っています。
簡単な解説になっていますが、少しだけ目を潤すことができたのではないでしょうか?
実はこれからが本題の記事となるものです。
年に何度か県外の方と繋がりを持つ機会になればと思って、仕入れ先が主催する展示会に参加させていただいています。
来る12月にも京都の仕入れ先の会社で企画されていて、今日はそのご案内を入れさせてください。
過去に何度となくご案内を入れさせていただいている、「京都・花洛庵」での着物と帯の展示会です。
時は12月8日(金)・9日(土)の二日間で、染め物は「野口さん」、紬などの織物は「室町の加納さん」、そして帯は「洛風林さん」の商品が並ぶ展示会になります。
3社とも物作りをしているメーカーさんで、お取引のある専門店さんを通して一般のお客様に新しい商品を見ていただく会ですが、私は関西方面の着物愛好家さんとの出逢いの場にしてくて、ここにご案内をさせていただくものです。
お楽しみ企画として、歌舞伎の義太夫三味線方の三味線奏者、野澤松也氏を花洛庵へお招きをして、歌舞伎や浄瑠璃にまつわるお話と演奏を聞く機会を設けてくださいました。
氏は重要無形文化財総合指定保持者で、主要都市の歌舞伎座に出演させている方だそうです。
詳しいことのついてはご案内状に明記されていますが、今回の展示会に興味をお持ちでしたらご案内状を送らせていただきます。
私の店と触れ合うことのない方にとっては抵抗があるお誘いかもしれませんが、お客様にご負担をおかけすることはないので安心してください。
こだわりの商品が集まる会でもあり、このような機会にご利用いただけたらと思っております。
最後に県外の方から、7歳の七五三に使う鹿の子絞りの赤のバッグを探しているとの問い合わせがありまして、敵品となるものではありませんが、その画像をアップさせていただきます。
巾17,5×高さ11×マチ9㎝のあおり型バッグになります
片面に鹿の子絞りで梅をパッチワークした品になります。
ご希望に添うことができなくて心苦しいものがありますが、参考にされてみて下さい。
それではこれにて・・・
お休みなさい。