「店を覗くのに勇気が要りました」新規のお客様からの着物相談・そして古典柄の附下コーディネート

古典柄の附下

 今日はお客様の見立てをさせていただいたお着物のキャンセルなどがあり、あまりよい日ではありませんでした。

お客様の満足を得ることって本当に難しいことだと改めて感じておりますが、着物となると一品単価が高価なだけに吟味されるのは当然のこと。

 

お客様に満足をお伝えできなかったことが残念でなりませんが、過ぎたことなので気持ちを切り替えて踏み出したいと思っているところです。

 

店には新規のお客様が半衿や足袋などの和装小物を買い求めにお越しになられます。

近くに呉服店が少なくなって、気軽にお越しいただけているのではないかと考えていますが、それが着物相談になると敷居が高いようです。

 

今日も新規のお客様が、礼装用の帯揚げを見せて欲しいと言って来店がありました。

結婚式に使う白の帯揚げが、他の呉服店へ行くとセットになっていて、単品の品があればと思って寄ってくれたみたいです。

 

お話を聞かせていただくと、訪問着に合わせたいとのことでした。

 

私は着物のコーディネートを熟知していて、あえて白を合わせるのかと思ったのですが、どうもそうではなさそうだったので、結婚式の披露宴であっても、訪問着をお召しになられるのであれば、白の帯〆帯揚げは可笑しいことを説明すると、「えっ、そうなの?」。

 

私の言っていることが受け入れられない様子でしたが、着物と帯のコーディネートに合うフォーマル用の帯〆帯揚げが必要であることをお伝えさせていただいた次第です。

 

店にある帯〆帯揚げを紹介させていただき、来る23日から、これらの商品が2割引きになることや、私の店でよければ着物と帯をお持ちになられて、コーディネートさせていただきたいことを申し上げたのですが、帰り際に、安心されたのか、店を出る直前に足を止めて、「知らない店なので、この店に入るのに勇気が要りました。」と、打ち上げてくださいました。

 

そこでもう一つ、別件の相談をいただくことになりましたが、相談になると、店に入ったことのない方にとっては気軽に立ち寄れないようです。

 

この点が私の店の大きな課題となっていて、店に寄るきっかけ作りを何か考えなくてはなりません。

改善されないままに今に至っていますが、さて、どうしたものでしょう・・・

 

 

古典柄の附下をコーディネート
古典柄の附下をコーディネート

ここに古典柄の附下をコーディネートさせていただいた品をアップさせていただきました。

優しい色合いと上品な柄に心穏やかになるものがあると思いませんか?

 

 

 

古典柄の附下
古典柄の附下

京友禅の手描きで、紅葉、牡丹、桜、椿柄を花輪のように染めた若向きの附下となるものです。

着物の地色はレモン色が入ったクリーム地で、清潔感があってとても綺麗なひと品ではないかと思っております。

 

外は雷鳴が響く雨風で、冬将軍が来たかのような荒れ方です。

少し驚かされておりますが、これから寒くなるのかと思うと気が重くなります。

寒さが増す頃となっているので、どうか風邪を引かないようにお気お付けてください。

 

それではこれにて・・・
お休みなさい。

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