長引くコロナ禍は着物を着ることを遠ざける要因になっていて、その現実は着物離れに追い討ちをかけると言っても過言ではありません。
私たちはその現実を真摯に受け止めながらも、業界全体で着物ファンを増やすための切り口を探らなければなりません。
そんなことをことを考えてみても、ノミのような小さな頭脳では湧いてくる知恵など知れています。
かと言って、何も策を講じないようでは業界が衰退していくばかり。
そんなジレンマ中で、着物を着た画像をSNSで流せたら着物を着たいと思われる方が増えるかもしれない。
何の裏付けもない単純な動機から、「#きもの時間夏」で着物画像を集めてみようと思いつきましてね~
ネット関係に明るい娘がいてくれたので、娘と相談してインスタグラムから「#きもの時間夏」で7月の末日まで期間を限定してアクションを起こしてみることにしたのです。
すると70日間で50件近い着物を着た画像が送られてきましてね~
その件数が多いか少ないのかを判断ができるものではませんが、少なくとも新しい風が吹いたのではないかと受け止めている次第です。
送られてきた画像とコメントをここにいくつか紹介させていただきなしょう。
この紺地一色の金魚柄は、店でも取り扱った柄で、画像を見た瞬間、懐かしさを覚えるところがありましてね~
金魚が少し染まってしまったのか~
ファースト浴衣を大切にしている思いが伝わってきて、きもの屋として嬉しく思うところがありました。
こちらは三歳の七五三を映した写真で、赤い着物に白い被布コートがとてもお似合いです。
娘さんの表情が微笑ましくて着物でつながれた家族愛みたいなものがうかがえる写真です。
お子さんのきもの姿って本当に可愛いですよね~
七歳になったらどのな着物を着られるのでしょう。
他のお写真もきものが織りなす豊かな表情に溢れていて、どれも楽しそうなんですね~
何気ない生活の一コマが着物で映し出されていると”着物っていいな~”と思えてまいります。
同時にきもの屋としてもっと生活者の近いところで着物の良さを伝えていけたら、着物に憧れを持っていただけるのではないでしょうか?
小さな風にもなっていないかもしれませんが、例えば石川県和装振興会でこの活動を推進したらもっともっと多くの写真が集められるのではないでしょうか?
集められた数の力があれば、呉服店さんの着物への見方も変わり、大きなうねりとなって着物振興の一端を担えるに違いありません。
とにかくしばらく続けてみて、私なりの答えを見つけ出せたらと思っております。
次は「#きもの時間秋」で着物写真集めにチャレンジかな~
コロナ禍でどのようにして経済活動を続けていくかですが、着物ファンを増やしていく土壌を豊かにしていくことが求まられています。
豊かな土壌なくして未来は語れません。
こんな時だから皆で啓蒙活動ができたなら素敵でしょうね~
ではこれにて・・・
お休みなさい。