台風の影響で金沢での花火大会が一日順延となり本日開催されます。
外は晴れ渡り花火大会には絶好のコンディションと言えるものですが、フェーン現象で37度の猛暑日となり、熱中症が心配されるところです。
浴衣をお召ぬなられる方が多いかと思われますが、その装いから熱中症対策ともなる夏用の浴衣帯や和装小物をご紹介させていただきたいと思います。
その前に浴衣を着ようと思ったら浴衣帯の他にいくつかの和装小物が必要になります。
汗取りの肌着、伊達締め、帯板、コーリンベルトや腰紐、体型によって着姿を綺麗に見せるための和装ブラジャーやウエストの補正に使うタオルなどがあります。
どれも役割を持ったもので、何か欠けていると、綺麗な着姿を作れなかったり着崩れが起きることもありえるので簡単に考えないようにしてください。
そこで皆さんに問いかけたいのですが、浴衣帯を締める部分に何枚の生地が重なり合うと思いますか?
・肌着を掛け合わせて2枚、
・浴衣を掛け合わせて2枚、
・おはしょりを取るのでプラス2枚、
・伊達締めを胴に巻いて2枚
・帯板で1枚
・ゆかた帯を胴に巻いて3枚(リバージブルの帯は生地を2枚重ねているので6枚)
・他に補整タオルを使えばプラス2枚くらい増えるでしょうか。
単純に足し算をすれば、リバーシブルの帯を使ったときで、胸とおへその間には20枚の生地が重なり合うことになります。
どれも厚みはミリ単位なので、膨れ上がるとか重たいというものではありませんが、20枚もの生地が重なり合うことを考えたなら、少しだも暑さ対策を考えた品で着装されることが望ましいのではないでしょうか?
ここにある画像は、ゆかた帯(左)と伊達締め(左)、そしてメッシュになった帯板になります。
どれも通気性のあるもので、ゆかた帯と伊達締めは博多織の絹織物で紗織という夏向きの品です。
透き通って見えるのが画像からも見て取れるかと思いますが、生地を重ね合わせていないのが特徴で、通気性が良くて体熱を外に発散することができるものです。
一方、こちらはポリエステル素材のリバーシブルゆかた帯(左)とマジックテープで止めるタイプの伊達締めに、一般的な帯板になります。
ゆかた帯は水色と赤の生地を縫い合わせた二重組織の帯になっていて、帯結びに変化を持たすことができますが、涼しさを追求している品ではありません。
体熱を溜めてお腹周りの蒸す感じは夏向きに作られた商品とは異なるものです。
着物を良く知らない人たちは着姿の見た目を重要視されがちですが、実際に猛暑の中で浴衣を着ていると、暑さでワクワク感も失われ、時には熱中症を引き起こすことにもなりかねません。
見かけはとても大切なことですが、暑さた対策にも気を配ってみて下さいね。
そしてこちらは天然へちまから作られた帯板と帯枕です。
へちまからも想像できるかと思いますが、手触りや軽さも含めて暑さ対策にうってつけの商品かと考えています。
仕入先からの評判のいい品だと聞いておりますが、へちまメッシュ素材の前板はとてもソフトタッチでお腹のムレを押さえるのに優れた商品です。
帯枕は背中の通気性を良くしてくれるもので、夏だけでなく一年を通してお使いいただけるものです。
着てくださいこのへちまのメッシュ状になった組織を・・・
ムレない感じが分かるでしょう。
帯板は長さ50㎝×幅13㎝でゴム製のベルト付き。お値段は税抜き価格¥2,900
帯枕は長さ20㎝×幅8㎝でガーゼの紐付き。お値段は税抜き価格¥2,700
快適感があるのでお勧めさせていただきたい品です。
話題は替わりますが、8月5日(日)に浴衣パーティーを開催致します。
そのパーティーでは最初にハープとフルートの演奏をしていただいてから後半に津軽三味線を弾いて参加者に楽しんでいただきたいと考えていますが、津軽三味線をお願いしている方が念には念を入れて打ち合わせをしておきたいと、店まで足を運んでくださいましてね~
お隣の富山県の方で店のお客様でもありますが、参加者に喜んでいただけるパーティーにしたいといろいろ気遣いをしてくださいましてね~
本当に頭が下がります。
考えてみたら、参加者の着付けを手伝って下さる人や、ホテルの関係者、そしてパーティーを盛り上げてくださる演奏者の方々。
皆さんのお力を借りないと開けないパーティーであることを実感しております。
抜かりが無いように準備を進めなくてはなりませんが、今回のパーティーにお力をお借りする人たちに感謝したいです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。