午前中は鉛色の空がゴロゴロと音を立てて雨を降らしていて、ちょゅぴリ憂うつな時間でした。
季節の変わり目はいつもこんな感じで、お客様の少ない一日だったかもしれません。
こんな日は気持ちが乗りませんが、せめてブログくらいは楽しい情報がアップできればと思っているところです。
そこで今日は猫柄で着物コーディネートを考えてみたのでご覧ください。
それがこちらの着物コーディネートです。
黄色系の紅花紬に白地の八寸帯を合わせたものですが、帯のお太鼓柄が座布団に猫足柄になっていて、その後ろ姿からは何かを匂わせた装いかと思います。
スッキリした着こなし方で、単衣の装いにとして提案させていただいていますが、紅花紬に裏地を付けたなら、袷の着物としてもお召しになれるものです。
帯地はすくい織になっていて、単衣から袷の着物に合わせていただけるおしゃれを楽しむ帯になります。
そして、履物は畳を用いた下駄タイプのもので、鼻緒には猫顔と猫足を刺繍したもので合わせてみました。
これだけでも十分におしゃを楽しめますが、ドキッとさせられるのは腹に描かれた猫顔です。
ご覧ください、このニャンとも言えない猫の表情。
そしてそこに合わせた水色と白のコンビメーションの帯〆と黒の帯揚げ。
心地よい衝撃を感じていただけるかと思いますが、色合いの取り合わせがとってもおしゃれで、見る人の心を鷲掴みするのではないでしょうか?
初対面の人でもこの装いを見たら、声を変えかられるかもしれませんね。
『こんな猫柄の帯があるんですね~』なんてね。
このコーディネートには、もう一つ猫が隠れていましてね~
それはコーディネートに使った帯揚げです。
これも猫と猫足柄で、お太鼓になった脇からチラリと顔を覗かしていたら、猫三昧の装いなることでしょう。
猫好きな方には、たまニャンのでは・・・
マニアックなコーディネートですが、”女心と秋の空”ということわざからも、時にはこのような遊び方で気分を変えてみるのも秋の装いかと思います。
好き嫌いがハッキリ分かれる着こなしですが、今日は少し刺激が欲しい日でもあったもので紹介させていただきました。
参考になるものであればいいのですが・・・
とにかく訪れる秋を楽しめる装いで、着物遊び考えてみて下さい。
そのお手伝いをさせていただけたら幸せに思います。
それではこれにて・・・
お休みなさい。