秋らしい天気になったというのに来店客数が伸びなくて心配になります。
仕入先の担当者にその話をするとどこの店も同じだと話していましたが、私たち業界の提案がマンネリ化していて、着物ファンの心を動かす新鮮な話題が少なくなっているのかもしれませんね。
それだけではないのでしょうが、新しい風を起こせないことに悔しさを覚えるこの頃です。
今日は午後から雨が降りましたが、例年に比べて雨の多い月ではないでしょうか?
8月とは一転した気候になっていて、一雨ごとに気温も下がり始めるのが秋。
次第に単衣物から袷物に変わり始めるのでしょうが、衣更えになってもあまり気にされないのが履物ではないでしょうか?
オールシーズン同じ草履を履いいる方も少なくないかと思いますが、寒さが厳しくなる季節にお勧めさせていただきたい草履があります。

防寒雨草履
それはこの映像にあるフードが固定された防寒雨草履です。
読んで字のごとく、雨や寒さから足を防御する草履ですが、着物を着られる頻度の多い方には一足お持ちになられてみてはいかがでしょう。

ゴマアザラシの防寒雨草履
中でもお勧めさせていただきたいのが、こちらのゴマアザラシから作られた草履です。
冬対策ともいえる防寒雨草履ですが、ワシントン条約でゴマアザラシが日本に入ってくるのが少ないと聞いているだけにこだわりのひと品と言えるでしょう。
市場にはアザラシの毛をカラーに染めた品もありますが天然素材の物は格別です。
足袋に色が移ることもありませんし、撥水性や保温力は他の品とは一線を引きものがあります。
店では2種類のゴマアザラシの草履を用意していまして、草履の天も毛皮を使っている品と、草履の横巻き(側面)と同じ素材を天に使っている物との違いです。
どちらも横巻きは雨や雪に強い合皮を使用しています。
量産されているものでないので誰よりも足元のおしゃれを楽しめるのではないでしょうか。

防寒雨草履
同じ防寒雨草履でも素材が変われば雰囲気も変わります。
ゴマアザラシと違って素材に特殊なシルクガードがなされていて、横巻きは雨に強い合皮となるものです。

防寒雨草履
そしてこちらは、エクセーヌという人口皮革を用いたものです。
シルクガードがなされていて横巻きも同色の合皮を用いた雨対応の草履として作られたものですが、防寒草履としての役割が強いのかもしれません。

雨草履
一方でこちらになると一般的な雨草履になります。
こちらもフードが付いていて防寒の役割を果たすものですが、雨対応の草履といえるでしょう。
お好みもあるでしょうが、先に紹介させていただいた草履は面白味もあり、おしゃれを楽しむことができるのではないかな~
言葉が足りなかったかもしれませんが参考にされてみて下さい。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







