10連休の3日目も変わらずお客様は少ないものの、4歳と2歳になる孫が次女と共に店に来ていましてざわざわしていました。
4歳になる女の子は休む間もなくしゃべりよく動く活発な子で、この孫のペースに載せられた感じがして賑やかでしてね~
それに、昨日よりもお客様の出入りが多いこともあって時間の過ぎるのが早い一日でした。
世間の空気がお休みモードになっていて、仕事への緊張感を高めることができないでいますが、来月の店作りの下地には都合のいい外部環境と言えます。
そのこともあって自分に仕事のノルマを課していますが、肌寒さが続いていてリズムに乗れません。
言い訳ばかりして困った親父です。
この画像は綿麻の単衣着物を絹のトンボ柄の染帯でコーディネートしたものです。
和装業界では5月から袷の着物から裏地が付いていない単衣の着物へと変わります。
そんな業界の決め事を昔ほどうるさく言わなくなりましたが、和装は季節によって裏地が付いた「袷の着物」と、裏地が付かない「単衣の着物」に分けられることを知っておいてください。
「袷」は寒さをしのぐために表地に裏地を重ねて仕立てられた着物のことで、一般的に11月頃から4月頃までの季節に着ていただける着物です。
なので、留袖や訪問着などの着物の種類ではなくて、裏地が付いた仕立て方を指すものだと思ってください。
そして「単衣」は着物を涼しく着るために着物地一枚で仕立てた着物のことで、裏地が付かない着物のことを言います。
一般的に5月頃から10月頃に着る着物をいいますが、この単衣には、二種類の分類に分けられていることを覚えておいてください。
それは、最も暑い7・8月の夏に着る着物を「薄物の単衣」と呼び、初夏と初秋の季節に着る「単衣」とに分けられます。
夏の薄物単衣は絽や紗の透け感のある素材を使った着物のことをいい、小千谷縮などの麻100%の着物も真夏に対応する着物で薄物単衣になります。
あくまでもザックリ分けた和装業界の表現法で、近年は地球温暖化の兼ねあいもあり、単衣時期が長くなっているのではないでしょうか?
これらは私たち業界人の目線で見る見方です。
着物を欲しがらない人口が増えていることもあるのか、レンタル着物の普及や冷暖房が完備された時代とあって、真夏でも結婚式には袷の黒留袖を着ますし、観光地のレンタル着物は一年を通して単衣の着物を貸し出している先が多いように感じています。
私たちの立場からすると、とても違和感があり業界の決め事が無視される時代になっているといえますが、これが着物を知らない人が増えた証かと思えます。
明日から「令和」の時代に入りますが、着物への関心を高めることができるのでしょうか?
難しい時代になっていますが、業界人として着物が何であるかを伝えていくことが我々の使命だと思って、着物の振興に力を注いでまいります。
どうか遠くから応援してくださいますように・・・
今日は平成最後の日で妻の月命日でもありました。
いろんな想い秘めて妻に会ってまいりましたが、今も妻が生きていたら何を思うのでしょう。
おそらく残された人生をどう生きるのかを二人で考えていたに違いありません。
そしてそのことをベースに、子供たちや孫に何をしてやれるのかを日々考えていたことでしょう。
私にはそんな余裕を持つことができずにいて、自分が生きることに一生懸命。
薄情な親かもしれないが、令和の時代になったら妻の気持ちを少しでも汲み取れる人間になれたらと思っています。
私の人生において最後に残された課題でしょう。
どうかお母さんの力を貸してください。
令和の時代に花が咲くことを期待して、平成を閉じることと致します。
ではこれにて・・・
お休みなさい。